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2023/05/07

【NEWS】ビットコインの取引手数料が高騰 バイナンスも一時送金を停止

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は8日、一時ビットコイン(BTC)の送金を停止した。

これはビットコインにおける未決済トランザクションが大量に滞留したことによる影響だ。

バイナンスはネットワークの混雑を理由に日本時間8日未明にビットコインの送金を一時停止。その後、送金を再開したものの、未決済トランザクションの滞留を理由に再びビットコインの送金を停止した。

記事執筆時点でバイナンスは送金を再開させている。トランザクション処理が優先されるよう手数料を高く設定することで対処したようだ。

バイナンスは「近頃のビットコインにおける送金手数料の高騰を予測できていなかった」と述べ、送金の一時停止について陳謝した。今後はライトニングネットワークの活用も視野に入れ取り組んでいくとしている。

ビットコインネットワークが混雑する背景には、新興ミームコインであるペペ(PEPE)の存在がある。

ビットコイン上の新規格「BRC20」で発行されるペペは先月19日にDEX(分散型取引所)Uniswapで取引が開始され、瞬く間に注目を浴びた銘柄だ。記事執筆時点では約0.0003090円で推移しており、時価総額順位は50位となっている。

ペペの取引量はUniswapを始めとしたDEXでも大幅に増加しており、これに伴ってイーサリアム(ETH)ネットワークの取引手数料も高騰している状況だ。

ペペはバイビット(Bybit)やOKXなどの中央集権取引所でも取り扱いが開始されており、これによって取引がさらに活発化している。なお、バイナンスも6日にペペの取り扱い開始を明らかにした。

これらに加え、ビットコインのブロックチェーン上で発行されるNFT「オーディナルズ(Ordinals)」が今年に入り急激に注目を浴びていることも要因としてあげられる。

今後もビットコインネットワークの混雑がしばらく続く可能性が予想されており、未決済トランザクションが増加することで何らかの影響が及ぶことも考えられる。

参考:バイナンス

画像:Shutterstock

Iolite 編集部