
【NEWS】Twitterがアイコンを「青い鳥」からドージコインの「柴犬」に変更
Twitterは4日、これまで使用してきた象徴的な「青い鳥」のアイコンを暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)のアイコンである「柴犬」へ変更した。これを受け、ドージコインは一時前日比30%超価格を伸ばした。
現時点で変更されたのはPC版のみで、アプリ版は従来のアイコンのままとなっている。
ドージコインはTwitterのCEOであるイーロン・マスク(Elon Musk)氏が個人的に支持している暗号資産として知られる。
アイコンが変更された理由については明確になっていないものの、人気株取引コミュニティ「r/WallStreetBets(WSB)」の管理人との会話が背景にあるものと考えられる。
昨年3月26日、マスク氏が「あたらしいプラットフォームが必要か?」とツイートすると、WSBの管理人は「Twitterを買収して青い鳥のロゴをドージコインのロゴを変えてほしい」とリクエスト。その際、マスク氏は「それは最高だね」と返答していた。結果的に、このリクエストは約1年経ち実現する形となった。
また、マスク氏もアイコン変更後、「約束を果たした」とツイートし、昨年のやり取りを画像で示した。
マスク氏は兼ねてよりドージコインに関して頻繁に投稿していることでも知られる。さらに、自身の影響力を利用してドージコインの価格操作をしているのではないかと疑われ提訴までされている。
ロイターによると、マスク氏の法務チームは先月31日にドージコインに関連した訴訟の棄却を求める動議書をニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に提出した。
2580億ドル(約34兆2,000億円)という損害賠償金を請求している投資家の代理人は、「世界で2番目に裕福なマスク氏がドージコインの価格を2年間で36,000%も故意に押し上げてその後暴落させた」と非難している。
これに対して、マスク氏の代理人は「時価総額が約100億ドル(約1兆3,000億円)を維持する暗号資産を支持する言葉やユニークな写真をツイートすることに違法ではない」と反論している。
ドージコインは柴犬の「かぼすちゃん」をモチーフとして2013年に誕生したミームコイン。2021年に飛躍的な価格上昇をみせ、一時は暗号資産時価総額4位にまで浮上した。
参考:ロイター
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