
“行ける” NFT美術館 「NFT鳴門美術館」
Web3.0の時代における「アート3.0」を体現し続ける場所、「NFT鳴門美術館」
NFT鳴門美術館は、徳島県に存在する日本初のNFTアートに特化したミュージアム。美術作品のNFT化を始め、メタバースにおける展示企画を開催するなど、挑戦的な企画を数多く行っている。
日本初のNFTアートに特化した美術館として設立され、現在幅広い分野から注目を集めているのが、徳島県鳴門市に存在する「NFT鳴門美術館」だ。
この美術館はもともと、工芸作家である「エミール・ガレ」の作品を中心に展示する「鳴門ガレの森美術館」として開館し、2021年に美術館名を改称する形でオープンしている。その後も2022年3月、そして2023年3月と度々リニューアルを繰り返しており、変わりゆく時代に対応する形で最先端のNFTアートを取り扱っている。
主な収蔵作品は、1970年から世界的に活躍する日本人アーティスト「ヒロ・ヤマガタ」や国外から高い評価を受けている工芸作家「古野幸治」の作品など。またファッションブランド「ANREALAGE」と細田守監督のアニメ映画『竜とそばかすの姫』のコラボレーション作品なども収蔵している。
▶︎アパレルブランド「アンリアレイジ」とアニメ映画『竜とそばかすの姫』がコラボし、NFT鳴門美術館が収蔵したNFT作品。
NFT鳴門美術館は収蔵だけではなくアート作品のNFT化にも力を入れている。既存のアート作品をNFTとして発行することで、作品のあらたな可能性や価値を引き出し、多くの人に届けようとする試みを行っているのだ。
このNFT化により、従来とは異なる流通や融資を管理することができ、あらたな市場の開拓にもつながっている。
昨年5月には、メタバースプラットフォームの「cluster」を運営するクラスター株式会社と協力し、メタバース空間において作品発表やイベントを行う「NFT鳴門美術館 メタバース空間サイト」を発表。
この企画は「社会性×経済性」をコンセプトにしており、作品の魅力だけではなく、そこに「社会的な存在価値や共感があるか」という問いを国内から海外まで広く発信する形となった。
また「トミタ夢工場」の創業者である富田義一のスポーツカーブランド「トミーカイラ」の車両をNFT化した「Tommykaira ZZⅡ PremiumNFT Membership」の販売も行っている。
このNFTを購入すると、トミーカイラのオリジナルスポーツカーである「Tommykaira ZZⅡ」の3Dデータから、ミニカーやキーホルダー。さらには実車製作までの二次利用、商用利用が可能になるというもの。現在でも美術館のサイトから購入が行えるようになっている。
そして今年3月には、個人の手紙や日記、作品やコレクションなどをデジタル化し、NFTとして美術館に保管できる「Personal HistoryStorage」を開始。
従来の美術館ではスペースの都合から難しかった、一般人の「歴史」に関わる品々をデジタル化とNFT技術で美術館に保存することを可能にしている。本人の希望があれば、NFTの販売、メタバースでの展示も可能だ。
▶︎「トミーカイラNFTプロジェクト」の一環として、実際のコンプリートカー「Tommykaira ZZⅡ」のNFTを購入することが可能。
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