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金融・経済
2023/03/29

better to know POINT ニュースから読み取るWeb3.0ビジネス 後編

ニュースから読み解くWeb3.0領域のビジネス


「スタートアップ」「銀行」

盛り上がるスタートアップ投資
個人はどうやって始めればいい?


——未上場のスタートアップ企業のなかには、将来有望なビジネスもたくさん。どうすれば投資を始められるのか。

革新的な事業で短期的な急成長やそれに伴う事業売却、IPOを目指すスタートアップ企業。欧米に比べると日本はその数が少ないとされるが、近年は官民による育成・投資環境が整い始め、日本でも若手起業家を中心に設立が目立つ。

「スマートニュース」「SmartHR」など億単位の評価額にのぼる企業もあるほどだ。

そんなスタートアップには借入や債券発行、株式発行など多様な資金調達の方法があり、なかでもVC(ベンチャーキャピタル)やエンジェル投資家からの出資はメジャーかつ活性化している手段。

いずれにしても、事業資金に乏しいスタートアップは第三者からの資金提供により、事業を育てていかないといけない。

そうしたなか、近年はインターネットを通じて出資を募る「株式投資型クラウドファンディング」のサービスも増えた。一口数万円など投資額のハードルが低く、個人も始められるのが特徴だ。こういった手段を通じて、Web3.0に関わるスタートアップに投資してはいかがだろうか。


米国で相次ぐ銀行経営破綻
Web3.0企業への影響は?


——3月に入り、米国で中堅銀行の破綻が相次いだ。米金融当局は「すべての預金者を保護」すると発表しているが、果たしてその影響は?

日本時間3月11日、スタートアップ企業への融資で知られるシリコンバレーバンクが経営破綻したとのニュースが流れた。これを受け、米金融当局はすべての預金者を保護すると発表するなど対応に追われている。

そうしたなか、12日にはニューヨーク州マンハッタンに本店を置くシグネチャーバンクも経営破綻したことが明らかになった。同行は暗号資産関連企業との取引が多い金融機関で、シリコンバレーバンクの破綻を受け、影響が広がらないよう金融当局が手を打ったという。こちらも預金は全額保護されるようだ。

なお、これに先立ちシグネチャーバンクと同じく暗号資産業界に積極的に融資していたシルバーゲート・キャピタルも清算計画を発表しており、たった1週間で3行が経営破綻に陥った格好だ。こうした状況を受け、週明けの東証は一時500円以上も株価が下落した。

背景にあるのは、FRBによる相次ぐ利上げだ。スタートアップは借入金利が高騰して資金調達が難しくなった結果、金融機関からの預金の流出を招いた。

気になるのは、これら銀行がスタートアップや暗号資産関連企業に融資をしていたという点。こうした事態を受け、これらセクターへの投融資が消極的になり、ひいてはWeb3.0の発展が鈍くなる恐れがある。

金融機関だけではなく企業の連鎖倒産も起きかねない。今後はこのような点に注視すべきだろう。
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Iolite 編集部