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2023/03/29

コロナがなかったら続いていたかもしれないサービス——失敗例から学ぶビジネス後編

経済産業省が2022年7月に公表したデジタル投資の8割が既存ビジネスの維持・運営に占められていることが明らかになった

スタートアップの90%は5年以内に消滅

GoogleのムーンショットプロジェクトであるGoogle Xの共同創業者であるSebastian Thrunによって創業した「Kitty Hawk社」は、男性ならついワクワクしてしまう「空飛ぶクルマ」の開発を手がけた会社だった。

しかし、実は電動自律型航空機の開発は競争が激しいのと、夢があるのはわかるのだが「ビジネスモデル的問題が浮上した。

汎用性が高いドローン産業と比べると、ビジネスの展開がみてこないと、会社内部からも疑問の声が噴出した。


「Udayy社」は、インドを拠点とした会社で、子どもを対象としたインタラクティブなデジタル学習プラットフォームを開発。コロナ禍もあって需要は高いと踏み、需要内容も遊びを通して算数のスキルを練習するなど、独自性の高いカリキュラムを用意していた。

しかし、子どもたちが学校に通うようになると、事業継続が難しくなると判断。英語学習コースの事業売却に失敗した後、同社は閉鎖され、約120人の従業員が解雇された。

UXデザインの大きな成功事例として「カフェ」をあげる人も多い。いつの間にか日本人はひどくコーヒー好きな民族になってしまっている。

缶コーヒーを自動販売機で買えば110円で飲むことができるのに、なぜ500円支払ってまで行くのか。それは「体験をビジネスにしている」からだという人もいる。

その最たる例はスターバックスだ。昭和の時代の喫茶店といえば、営業のサラリーマンが仕事の休憩で訪れ、店内はタバコの煙で霞がかっているものだったが、平成になり、カフェは綺麗でオシャレな空間になってしまった。

スターバックスのコンセプトは「ザ・サードプレイス(第三の居場所)」。ユーザーが日常よりもリッチで落ち着いた環境を体験することをイメージして設計されていて、事実、そこに500円を払う人が毎日押し寄せる。ぜひ、日本のスタートアップからあたらしいスターバックスが生まれてほしい。


コロナがなかったら続いていたかもしれないサービス

それぞれのサービスはしっかりニーズもあってその後の展開にも期待できるものだったが、コロナ禍で人手が減ったことで需要と売上が激減してしまった。マスク着用の義務化もひと段落ついた今、再びサービスを復活させてほしいと願う。


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Iolite 編集部