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【NEWS】楽天グループ、OpenAIと協業で基本合意 ユーザー体験の向上目指す

Iolite 編集部
2023/08/03

楽天グループは2日、米OpenAIと協業することについて基本合意したと発表した。OpenAIのAI技術を活用し、サービス全体への活用を進めて作業を効率化させ、楽天グループにおける国内外の消費者の売買体験を革新していく。また、ビジネスパートナーへの生産性向上に寄与することを目指す。

楽天は「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けるというビジョンを掲げ、国内外で70以上のサービスを展開し、約17億のユーザーを有する。

EC、フィンテック、デジタルコンテンツ、通信などさまざまなサービスを提供しており、独自の「楽天経済圏」を形成している。

楽天の三木谷浩史会長兼社長は横浜市内で開かれたイベント「楽天オプティミズム」での講演において、「業務の効率化やユーザー体験の向上につながるようなAI機能を展開していく」と述べた。

また、リモートで登壇したOpenAIのサム・アルトマン(Samuel Altman)CEOも楽天に対し優先的に最新技術を提供し、サポートしていく考えを示した。

アルトマンCEOは先日メインネットがローンチされた暗号資産(仮想通貨)ワールドコイン(WLD)を立ち上げたことでも知られる。

「オーブ(Orb)」と呼ばれる機器で目の虹彩を読み取り、特有のIDを生成する仕組みを設けており、ワールドコインを通じたベーシックインカムの実現をビジョンとして掲げている。

楽天はグループの「Rakuten AI」技術と知見をOpenAIのプラグイン・アーキテクチャーを活用した生成AI「ChatGPT」製品開発に活かし、調査・データ分析・在庫の最適化・価格設定・業務の自動化など、ビジネスでの活用においても自然な会話を通してAIを活用できるように取り組んでいくという。

楽天ではすでにChatGPTを導入している。今年5月からは通話アプリ「Viber」でChatGPTを活用したチャットボット機能を国内で提供している。

また、楽天証券では楽天が開発したAIと、ChatGPTを組み合わせた独自AIによる「投資AIアシスタント」を試験的に導入している。投資の基本知識などをユーザーにチャット形式で提供するサービスだ。

三木谷氏は講演で「皆にとって使いやすいAIを提供できるようにする」と熱弁した。

今後の具体的な展開は現時点で未定だが、OpenAIのChatGPT等のAI技術を活用し、「楽天市場」の出店者の業務効率化を高めるサービスを提供するほか、ECで一般ユーザーにおすすめ商品を提案するといった形での活用を検討しているという。

参考:発表
画像:Shutterstock

Iolite 編集部