【NEWS】ブラックロックのビットコイン現物ETF、第1四半期の保有者は記録的な数字に
ビットコイン現物ETFが記録的な保有者数に
ブラックロック(BlackRock)が提供するビットコイン現物ETF「IBIT」が、今年の第1四半期に記録的な保有者数を記録した。
ビットコイン現物ETFは今年1月に取引が開始されて以来、多大な需要を集めているが、なかでもブラックロックのIBITは多くの資金が流入している。
ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、2024年第1四半期末時点での保有状況を報告する申請書(Form 13F)で、IBITの保有者は「気が遠くなるような」数字であったとし、414人であったと述べた。この数字は報告書をSEC(米証券取引委員会)に提出した機関投資家の数となる。
バルチュナス氏によれば、新興商品であれば20名の新規保有者がいること自体が稀であり、IBITが記録した数氏は「信じ難く驚くべきもの」だという。
また同氏は、「IBITの保有者は多様である」と指摘した。これらには、ヘッジファンドマネージャー、投資アドバイザー、プライベートエクイティ、年金基金、証券会社、銀行、信託、保険会社、持株会社、ファミリーオフィスなど多岐にわたると説明している。
その上で、「通常、これほど長い保有者のリストは、ローンチと巨大な流動性が確立される数年後まで目にすることはない。しかし、IBITはすでにそれを持っているのとバルチュナス氏は称賛した。
ビットコイン現物ETFの購入企業が徐々に判明
約1,500の保有者のうち、929の機関が少なくとも1つのIBITを所有しており、トップの所有者はミレニアム・マネジメント(Millennium Management)で、ビットコイン現物ETF全体で19億ドル(約2,960億ドル)のロングポジションを保有しているという。
Fintelのデータによると、ショーンフェルド・ストラテジックアドバイザーズ(Schonfeld Strategic Advisors)とアリスティアキャピタル(Aristeia Capital)が、それぞれ2億4,800万ドル(約386億円)と1億6,300万ドル(約254億円)で続いている。
提出書類によると、報告された機関投資家の44%がIBITを保有しており、最も人気のあるETFの1つであることがわかった。さらに、65%がグレースケール(Grayscale)のビットコイン現物ETF「GBTC」を所有しており、機関投資家の99%は米国に拠点を置き、香港に拠点を置く企業が2位となっている。
参考:バルチュナス氏X、Fintel
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