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【NEWS】エルサルバドル大統領選、現職のブケレ氏が勝利宣言 ビットコイン関連の施策など継続へ

里見 晃
2024/02/05

歴史的な勝利収める

エルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領は5日、同国の大統領選挙における勝利宣言を行った。同氏によれば、大統領選の得票率は85%にのぼり、議会議員選挙においても定数60議席のなか、自らが率いる与党・新思想党が58議席を獲得したという。

ブケレ大統領は大統領選の投票締め切りから2時間後、正式な結果が発表される前に「世界の全民主主義史に残る記録だ」と述べ勝利宣言を行なっている。首都サンサルバドルの中央広場には数百人の国民が集まり、花火が打ち上げられるなどして同氏の再選が祝われた。また、サンサルバドルの中国大使館はX(旧Twitter)に「選挙の歴史的勝利」と投稿し祝福している。

エルサルバドル国内において選挙前に行われた世論調査でも、ブケレ大統領が圧倒的な差で勝利するだろうという見方が強かった。なお、エルサルバドルにおいて2期連続で当選した大統領の誕生は約85年ぶりとなる。任期は5年間だ。


治安の大幅改善やビットコイン施策で支持集める

世論調査によれば、有権者の10人中8人がギャングの取り締まりやビットコイン(BTC)を法定通貨として採用するなどの取り組みについて主導してきたブケレ大統領を評価した。再選はブケレ大統領のリーダーシップと、前例のない型破り的な政策について国民が圧倒的に支持したことを浮き彫りにした格好だ。

ブケレ大統領の功績として最も大きいのは、世界最悪とも称される治安の改善だ。エルサルバドルは人口当たりの殺人事件の件数が非常に多かったが、非常事態宣言を発令するなどしてギャング一掃に注力。これにより、75,000人を超えるギャングが収監された。

また、2021年に世界で初めてビットコインを法定通貨に定めたことで一層注目を集めた。IMF(国際通貨基金)などの団体からは批判も強いが、ブケレ政権はビットコインの投資促進を始め、ビットコインを国家経済に統合するという計画を推し進めている。

ブケレ政権では、すでに国営ウォレットとしてチボ(Chivo)を提供しているほか、ビットコインATMの導入、国内の火山熱エネルギーを利用したビットコインのマイニング事業など、さまざまな取り組みを行なっている。今回、ブケレ大統領が再選を果たしたことでエルサルバドルのビットコイン政策が継続するだけでなく、加速度的に拡大していく可能性がある。

一方で、ブケレ大統領の再選により同氏の独裁化を懸念する声も高まっている。実際、エルサルバドルでは実質的に大統領の再選を禁じていたが、最高裁の判事を自身に近い人物に入れ替え、2021年にが再選可能とする司法判断が下されている。

今回の議会議員選挙においてもブケレ大統領率いる与党が議席を支配したことから、自身の任期延長を含む憲法改正などあらゆる面で強行的な施策を進める可能性もある。

参考:ブケレ氏X
画像:Shutterstock


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