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【NEWS】コインベースとサークル、USDCの発行・管理関係を解消 運営体制変更へ

Iolite 編集部
2023/08/21

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)は21日、米ドルに裏付けられたステーブルコイン・USDコイン(USDC)の発行と運営を行うセンター・コンソーシアム(Center Consortium)における米サークル(Circle)との提携を解消すると発表した。

これにより、今後はサークルがUSDコインの発行と運営を単独で行っていくこととなる。

また、コインベースはサークルの株式を取得して少数株主となり、同社のサポートを継続する。取得した株式の規模については明らかにされていない。

USDコインを裏付けするドル準備金から得られる利息などの収益は引き続き両社で均等に分配されるという。これは各プラットフォームで保有されるUSDコインの量に基づいて分配される。さらに、USDコインの流通や利用から得られる利益も均等に分配する。

センター・コンソーシアムはコインベースとサークルが共同で設立した企業体で、2018年に米ドルに価値を裏付けられたステーブルコイン・USDコインの発行・管理を開始した。

USDコインはステーブルコインにおける時価総額でテザー(USDT)に次ぐ2位に位置している。時価総額は約260億ドル(約3兆8,000億円)にのぼり、今や暗号資産(仮想通貨)業界において重要な存在となっている。

発表によると、現在米国を始め、世界中でステーブルコインに対する規制の明確化が進むなか、コインベースとサークルはUSDコインを管理するセンター・コンソーシアムのような企業体は必要がないと判断。その上で、サークルが単独でUSDコインを発行・運営した方がガバナンスなどにおいて効率的であると述べた。

また、今回の発表では9月から10月を目処として、あらたにUSDコインが6つのブロックチェーンに対応することも明らかにされた。

現時点でどのブロックチェーンに対応するかは明らかにされていないものの、これでUSDコインが対応するチェーンは15個になる。

サークルは今後、新体制のもとガバナンスと運営責任を単独で持つ。すべてのスマートコントラクトキーの保持や準備金のガバナンスに関する規制の遵守、あたらしいブロックチェーンでのUSDコインの有効化など、発行者としての責任を強化する。

コインベースのCEOであるブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は「我々は互いに協力して、USDコインのエコシステム、流通、そして世界的な導入の拡大を進めることでさらなる価値を解き放つことを楽しみにしている」と声明で述べた。

参考:発表
画像:コインベース発表より引用

Iolite 編集部