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金融・経済

【NEWS】コインベース、シンガポールで主要決済機関ライセンス取得

里見 晃
2023/10/03

暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)はシンガポール金融管理局(MAS)から、シンガポールで運営するための主要決済機関(MPI)ライセンスを取得したことを1日発表した。

MPIライセンスを取得したことにより、コインベースはシンガポールで個人や機関投資家に暗号資産サービスを提供することが可能となった。

シンガポールは中国やインドなどからデジタル資産企業を誘致してきた。コインベースはシンガポールの人口の32%が、これまでに暗号資産を所有したことがあるというデータをあげ、同国はコインベースにとって重要な市場になるとした。

シンガポールの中央銀行兼金融規制当局であるMASは先月、Webサイトで、暗号資産企業にライセンスを与える場合、マネーロンダリング対策がしっかり取られている場合に限られており、申請者のほとんどは認可されないと述べていた。

MASによると、英フィンテック企業Revolutのシンガポール部門やロンドンに拠点を置いている暗号資産企業ブロックチェーン・ドット・コムなど14社が暗号資産決済ライセンスを取得しているという。

MAS昨年8月、暗号資産取引の規制を強化する対策を取ることを発表しており、暗号資産の投資家ついても、レバレッジ取引制限や適合性テスト、信用枠などに規制を強化する計画があるとしていた。

シンガポールは暗号資産領域について一時は懐疑的になってはいたものの、アジア最大の暗号資産ハブとして都市国家の地位を確立し、強化する方針にまた舵を取り直したようである。

コインベースはサークル社(Circle)と協力して開発した米ドルペッグのステーブルコイン・USDコイン(USDC)を使用するユーザー向けのインセンティブを含む、シンガポールの顧客向けに調整された製品等を提供している。

シンガポールドル(SGD)でUSDコインを購入する際に手数料を課していない。またUSDコインに対して200の取引ペアを用意し、高度な取引で利用可能なオプションを拡大した。さらに暗号資産ステーキングサービスを導入し顧客はUSDコインを保有すると報酬を獲得できる。

参考:発表
画像:Shutterstock

里見 晃