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【NEWS】「ビットコインとゴールドが好き」著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏が語る

里見 晃
2023/10/12

著名投資家のポール・チューダー・ジョーンズ(Paul Tudor Jones)氏は10日、米CNBCのインタビューで地政学的リスク上昇のヘッジ手段について語り「私はビットコイン(BTC)とゴールド(金)が好きだ」と述べた。ビットコインやゴールドの保有を選択する可能性について言及した形だ。

ジョーンズ氏はヘッジファンド「チューダー・インベストメント(Tudor Investment Corporation)」の創設者であり、ロビンフッド財団(Robin Hood Foundation)の理事の1人でもある。自然保護活動家・慈善家でもあるジョーンズ氏は億万長者としても知られている。

CNBCのゲストとして呼ばれたジョーンズ氏は、司会のアンドリュー・ロス・ソーキン(Andrew Ross Sorkin)氏から、市場、金利、FRB(米連邦準備制度)、中東の戦争などについて尋ねられ、独自の見解を語った。

まず始めにジョーンズ氏は、イスラエルとハマスとの対立がエスカレートしていることについて「大きな悲劇だと思う」と述べた上で、ウクライナとロシア、台湾と中国などでも深刻な地政学的リスクに直面しているとした。

続けて米国についても第二次世界大戦以来最悪の財政状況にあり、「確かにリーダーであった米国にとって、今は本当に厳しい時期」と言及した。またGDP比が122%になると金利コストが上昇し国債発行額の増加を引き起こすという悪循環に陥る。数年の内にGDPに占める利息の割合は史上最も高くなり、増税にもつながるだろうとの見解を示した。

その上で、ゴールドとビットコインはポートフォリオの大きな割合を占める可能性があるとし、今後米国株が下落するリスクヘッジとしてビットコインやゴールドなどの資産が増える傾向にあるだろうと述べている。

さらに現在から景気後退が起きるまでの間に400億ドル(約6兆円)相当のゴールドの買いが予想されるとの見解を述べ、「私は今ビットコインとゴールドが一番好きだ。最も重要な安全資産であり、私のヘッジファンドでも重要視する」と語った。

参考:発表
画像:Shutterstock

里見 晃