logo
ログイン会員登録
記事詳細 Topバナー Iolite 7月号Amazon
記事詳細 Topバナー Iolite 7月号Amazon
Franklin Templeton image
暗号資産
金融・経済

【NEWS】1兆ドル規模の資産運用会社F・テンプルトン、あらたな暗号資産ファンドを立ち上げか

里見 晃
2024/06/09

あらたな暗号資産ファンドの立ち上げを検討

ビットコイン現物ETFを発行する資産運用会社フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)がビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)以外の暗号資産(仮想通貨)に投資するあらたなファンドの立ち上げを検討していることがわかった。6日、匿名の情報筋の話としてザ・インフォメーション(The Information)が報じた。

テンプルトンは1947年に設立された資産運用会社で、運用資産は1兆6,000億ドル(約251兆円)を超えている。

テンプルトンはは2018年から暗号資産に携わってきた。また、今年1月には申請していたビットコイン現物ETFが米国で承認され、現在はイーサリアム現物ETFの取引開始に向け準備を進めている。

ブロック・データ・ダッシュボードによると、テンプルトンは現在、3億5,000万ドル(約550億円)相当のビットコイン現物ETFを運用している。

ザ・インフォメーションの報道によると、テンプルトンが機関投資家向けに立ち上げるこのファンドでは、報酬の一部としてステーキング報酬の提供を検討しているという。先月承認されたテンプルトンのイーサリアム現物ETFの申請書類には、ステーキング報酬の提供は含まれていなかった。

SEC(米証券取引委員会)はこれまで、ステーキングなどの機能を巡りイーサリアムの証券性を調査してきた。しかし、こうした課題が解決する前にイーサリアム現物ETFの取引が開始直前まで迫ってきていることを踏まえ、アナリストのなかにはほかのアルトコイン現物ETFも申請・承認される可能性があると予測する声も広がる。


不透明なイーサリアム現物ETFの取引開始時期

SECのゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長はイーサリアム現物ETFに関するロイターの取材に対して、「各社は自発的にSECに対して回答してきている。イーサリアム現物ETFの取引開始時期は、申請者がどれだけ早く我々の質問に回答できるかにかかっている」と述べ、反対姿勢を示しているわけではないと強調した。

また同氏は5日、CNBCのインタビューで、イーサリアム現物ETFのローンチには「しばらく時間がかかるだろう」との認識を示している。

ブルームバーグのETFアナリストのエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、6月末頃にイーサリアム現物ETFの取引が開始されると予想している。

参考:報道
画像:Shutterstock


関連記事

ヴァンエックのアナリスト、イーサリアムについて「2030年までに最大2,400万円に達する」と予想

SEC、イーサリアム現物ETFの上場申請を承認 8銘柄を一挙承認

里見 晃