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【NEWS】XRP、ブラックロックのETF申請を巡るフェイクニュースで価格急騰

里見 晃
2023/11/13

XRP価格は一時大幅上昇

14日、暗号資産(仮想通貨)XRPの価格が一時10%以上上昇した。世界最大の資産運用企業ブラックロック(BlackRock)がXRPのETF承認に向け、SEC(米証券取引委員会)に申請を行ったというフェイクニュースが発端となった。

XRPは0.65ドル(約98円)から、0.75ドル(約113円)まで上昇。しかしブラックロックがETF申請を全面否定した後、急騰前の0.65ドルほどまで下落している。フェイクニュースを受け、暗号資産市場のボラティリティは一気に大きくなり、乱高下した。


先月もETFに関する誤報で乱高下


先月には、米暗号資産メディアのコインテレグラフ(Cointelegraph)が「ブラックロックが申請したiShares Bitcoin Spot ETFをSECが承認した」という誤報が流れ市場は乱高下した。コインテレグラフの記者は、X(旧Twitter)でみつけた未確認のスクリーンショットを根拠として速報を打ったようだ。

今回のフェイクニュースを受けて、ブラックロックCEOのラリー・フィンク(Larry Fink)氏は「この集会の一部は噂をはるかに超えている。今日の集会は、イスラエル戦争と世界的テロリズムを巡る問題を伴う事態から目をそらすために関するものだと思う」と述べた。

フェイクニュースであるのにもかかわらず、市場の反応は暗号資産投資商品に対する潜在的な需要の高さを示していると付け加えている。また、不確実な時代に投資家がより安全な資産を求めている傾向にあるとも述べた。暗号資産は安全資産へと変化しているという。

今秋、ビットコイン現物ETFの申請が相次ぎ、その高揚感で暗号資産相場は急騰している。ETFの承認により、個人投資家、機関投資家がデジタル資産に資金を流入させるという期待感が高まっている。

現在、ビットコイン現物ETFには12件の申請が保留状態にある。ブルームバーグのアナリストであるジェームス・セイファート(James Seyffart)氏は、SECが2024年1月10日までに1件を承認する可能性は90%だと答えている。

先週、ブラックロックはイーサリアム現物ETFの実現に向け申請を行った。これにより、イーサリアムは昨年8月以来最大の資金流入を記録している。コインシェアーズ(CoinShares)は「過去2週間はセンチメントの状態から好転している」とレポートで述べている。同社によれば、暗号資産の運用資産総額は約440億ドルで、2022年5月に複数の暗号資産ファンドが破綻して以来、最高となっているという。

参考:Blockworks
画像:Shutterstock


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