
【NEWS】Zaif、暗号資産FXを終了 第一種金融商品取引業も廃止
国内暗号資産(仮想通貨)取引所Zaifは1日、暗号資産FXを終了することを発表した。それに伴い、Zaifを運営するカイカエクスチェンジは2023年7月31日付で、第一種金融商品取引業も廃止する。
なお、カイカエクスチェンジは資金決済法に基づく暗号資産交換業者として今後も現物での暗号資産取引サービスは継続する。
カイカエクスチェンジは昨年6月に暗号資産のレバレッジ取引や先物取引を提供するために必要となる第一種金融商品取引業者として登録した。
日本では暗号資産の現物取引サービスは暗号資産交換業者としての登録を行うことによって提供することが可能だ。
一方、暗号資産のデリバティブ取引については改正金融商品取引法が2020年5月に施行されたことにより金融商品法の規制対象となったことから、第一種金融商品取引業者としての登録を行う必要性が生じていた。
Zaifでは暗号資産FXサービスとして、ビットコイン(BTC/JPY)とイーサリアム(ETH/JPY)の2つのペアを提供していた。
カイカエクスチェンジは昨今の暗号資産業界の動向を踏まえ、検討を重ねた結果、暗号資産FXのサービス停止を決定したという。
記事執筆現在において、全国で第一種金融商品取引業者として登録しているのは約300社。第一種金融商品取引業への参入は手続きが困難な上、数億円単位の予算が必要となり、年間維持費も数千万円がかかるとされている。
今後のスケジュールとして、Zaifは今月12日15時頃にデリバティブ口座開設受付を停止する。
19日に暗号資産FX新規注文の受付を停止し、来月26日には暗号資産FX決済注文を受付停止。同時に、Zaifデリバティブ口座とZaif口座間の資金振替受付も停止する。
26日以降に残っているポジションについては強制決済されるため、注意が必要となる。
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