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【NEWS】そごう・西武が百貨店初となるNFTマーケットプレイスの実証実験開始

里見 晃
2024/06/06

百貨店として初のNFTマーケットプレイスに

そごう・西武は6日、今月10日から百貨店としては初となるNFTマーケットプレイス「NFT PRODUCED by SEIBU SOGO」の実証実験を開始し、デジタルアートへのあたらしい取り組みを始めることを発表した。

これまでデジタルアートは簡単に複製、コピーできるという問題点があったとそごう・西武は指摘。しかし、NFTの登場により、複製することが困難になったことで、現在はNFTアートが注目を集めていると述べる。その一方で、NFTアートに対する参加のハードルは高く、いまだ一般的には至っていない。

そこで、そごう・西武では、「NFTを媒体としたソーシャルネットワーキングの場」をコンセプトとし、顧客とアーティスト双方のデジタル交流の場として、自社運営のNFTマーケットプレイスを開設することになったという。

顧客接点の多い百貨店という特性を活かし、NFTアートをより多くの人に楽しんでもらうことを目指す。

そごう・西武のNFTアート商品の第1弾として、水中写真家・鍵井靖章氏によるアートや、人気NFTコレクション「MetaKozo(メタコゾー)」のNFT作品を販売する。その後も継続的にアーティストの開拓を行い、作品を販売していく予定であるという。

そごう・西武は、「NFT PRODUCED by SEIBU SOGO」を通じて、多くのクリエイターと顧客、クリエイター同士、そして顧客同士をつなぐ場を創出することで、あらたな体験価値を提供していくと述べた。

「NFT PRODUCED by SEIBU SOGO」は10日午前10時にオープンし、5作家、約100作品を出品する予定だ。採用するブロックチェーンはイーサリアム(ETH)とポリゴン(MATIC)となっている。


百貨店の強みを活かしたNFTマーケットプレイスづくり

そごう・西武は「NFT PRODUCED by SEIBU SOGO」の強みとして、百貨店が運営しているという安心感をあげている。

ファッション、インテリア、催事場での物産展など、幅広い顧客による利用機会が多いそごう・西武がNFTマーケットプレイスを運営することで、これまで興味があったけれども利用する機会がなかった顧客や、NFTに対して心理的ハードルが高いという気持ちを持っていた顧客に、安心感を持って利用してもらうことが可能となる。

また、アクセスの良い場所にリアルの場を持っている百貨店の特性を活かし、店舗で作品のプロモーションや提案を行うことも可能だ。リアルの場で作品のプロモーションを行うことでより多くの人にNFTアートを知ってもらう機会が生まれる。

そごう・西武は店舗内に美術やアートの売り場を持ち、定期的に美術関連の催事を行っていることもあり、多くのアーティストたちとのネットワークを有している。そのネットワークを活用し、既存NFTに参入していない独自のアーティスト紹介も行うことが可能だと説明する。

今回出品する古賀勇人氏は2022年3月に西武渋谷店で開いた個展の経験を、鍵井靖章氏は2022年9月に西武池袋本店のアートカプセルで作品を出展した経験がある。なお、鍵井氏がNFTアートを手がけるのは初となる。

参考:発表
画像:Shutterstock


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