Web3.0やAI領域では知識こそが最大の武器になる｜編集部オススメの最新本・書籍

Iolite 編集部

2023/03/29

知識こそが最大の武器になる

次々とあらたなテクノロジーが生まれ、ブームが過ぎ去っていく時代。だからこそ、時代に左右されない知恵を授けてくれる良質な書籍を読もう。

この数ヶ月、人間が書いたような文章を作成するAIサービス、イラストレーターと遜色ないクオリティの絵を描くAIサービスなどが次々とリリースされている。これから数年間にわたって、AIによって人間の仕事が置き換わっていくことは不可避のようだ。

『Excel×ChatGPTでビジネスが加速する！』は、そんな時代に取り残されないための入門書としてオススメの一冊だ。

【Review】
2022年11月に公開されたAIチャットシステム「ChatGPT」を皮切りに、AI技術を搭載したサービスが次々と登場している。その性能の高さから「人間の仕事がAIに奪われる」という事態が本当に起こるのかもしれないと議論されるほどだ。

そんな時代の最先端ともいえるAI技術の本当のチカラをわかりやすく解説してくれるのが本書である。本書はエクセルにChatGPTを導入して便利にするための方法を数多く教えてくれる。

たとえば「Webページから必要な情報を抽出して表にまとめてもらう」など、AIを使用することでこれまでよりもビジネスを効率化できる具体例がまとまっている。

さらに本書は、エクセルへの導入を通じて、AI技術ができること・できないことを知れる点も魅力。AI初心者にとって道標になるような入門書となっている。

オススメ▶︎
AI技術についてエクセルへの活用方法から学ぶ入門書

【Review】
成功につながる失敗と、そうではない失敗の違いとは何なのであろうか。その疑問に科学的な分析方法で迫る世界的ベストセラーである本書は、医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツチームなど、あらゆる業界で発生した失敗を分析し、失敗の構造を科学的に解き明かしている。

「失敗を受け入れ、反省し、学ぶことが成功の秘訣である」ことは誰もが知っているはずだ。

にもかかわらずそれが非常に困難な理由を、本書は「なぜ『10人に1人が医療ミス』の実態は改善されないのか？」、「なぜ検察はDNA鑑定で無実でも『有罪』といい張るのか？」といった各業界の具体例を用いて、ストーリー仕立てで紹介してくれている。

本書を読めば、これまで理解していたつもりの失敗という概念がひっくり返るはずだ。ビジネスだけではなく、人生の役に立つ本当の学びを手に入れよう。

オススメ▶︎
「失敗」の本質と、「成功」に導くための術を知る

【Review】
スケールアップ（規模拡大）するアイデアと、小さく終わってしまうアイデアの違いをさまざまなエピソードを例に紐解いていく一冊。本書では、ビジネスのアイデアがスケールしないパターンを次のように列挙している。

初期時点の成功要因がスケールすると適用できない「偽陽性」、スケールアップ後の顧客を過大評価してしまうミス、大規模では再現できない特殊な要素の有無、ネガティブなスピルオーバー（ある事象が別の事象に予期せぬ影響を及ぼす事）、スケールアップ時にコストが増大する要素の有無。

いずれも、スケールアップに失敗したアイデアたちが直面した問題である。アイデアは時に発案者のバイアスによって、常に素晴らしいものにみえてしまう。本書はそのような独善的な思考を排除し、スケールアップの道のりを論理的な分析によって明らかにしている。

オススメ▶︎
アイデアを公平な視点で評価するスキルを身につけたい

【Review】
テクノロジーの最先端とも、中身がないバズワードともいわれる「メタバース」。果たしてその正体はいかなるものなのか。本書はメタバースというあらたな概念について、無駄な装飾を一切取り払って現実的な目線で紹介している。

内容はメタバースの定義から始まり、いつどのようにメタバース時代が到来するのかを多角的に説いていくもの。筆者の視点は現実に存在する技術と社会に立脚しており、誇張された言説をすべて排除したものとなっている。

ARやVR、ブロックチェーンといった近年話題のテクノロジーが、なぜメタバースに結びつくのかも丁寧に解説しており、これから5 ～10年の間に訪れるインターネット世界の変化を知る上でも参考になるはずだ。虚像でも、誇張でもない本当の「メタバース」を知るための必読書である。

オススメ▶︎
メタバースについてイチから正しい情報を知りたい

Iolite 編集部