logo
ログイン会員登録
記事詳細 Topバナー Iolite 5月号Amazon
記事詳細 Topバナー Iolite 5月号Amazon
Web3.0
NFT
暗号資産

【NEWS】KEKKAI、リボーク機能の実装と全世界累計1万ダウンロード突破を発表

Iolite 編集部
2023/06/08

Web3.0セキュリティ企業のKEKKAIは8日、公式サイトであらたにリボーク(Revoke)機能を実装したと発表した。

それに伴い、今月15日にリボーク機能やWeb3.0のセキュリティに関して解説するウェビナー「KEKKAI ZONE in Web〜RevokeとWeb3セキュリティの最新動向を解説〜」を開催することもあわせて明らかにした。

リボーク(Revoke)とは「取り消す」という意味で、トークンのアクセス権限を付与するスマートコントラクト・アプルーバル(Approval)を取り消すトランザクションとなる。アプルーバルはさまざまな場面で使われており、代表的な例としてはOpenSeaなどがあげられる。

たとえばNFTを出品する際、自らがNFTを保有しつつ、取引が成立した時に相手へ送信する権限をOpenSeaにアプルーブ(Approve:承認)する。これにより、OpenSeaを介してNFTを転送することが可能となり、円滑な取引が実現する。

便利である一方、アプルーブはトークンの転送権限を付与することになるため、偽サイトや悪意ある人物に悪用されるリスクもある。

仮にウォレットと悪質なサイト等との接続を削除したとしても、アプルーブを取り消さない限りアクセス権限が付与され続けるため、資産を盗まれ続けるリスクが高まる。

KEKKAIもプレスリリースで、正しい相手に付与しているアプルーブを悪用されているほか、詐欺師にアプルーブを付与するように仕向けられるなどの被害が数多く出ていると指摘している。

そこで今回、KEKKAIはアプルーバルを解除することにより、セキュリティを向上させる機能を実装した。具体的には、「詐欺被害の予防」「詐欺被害にあった時の応急措置」に効果があると説明した。

KEKKAIは従来のリボークについて、「日本語に対応していない」「UXが悪く、使いにくい」「どれをリボークしたらいいかわからない」などの問題が存在していたと指摘。

今回リリースしたリボーク機能では、日本語対応のほか、極めてシンプルなUI/UXの設計と、リボークの優先順位を表示するリコメンド機能が実装されているという。これにより、「使いやすく、わかりやすい」ユーザー体験を実現していると述べている。

KEKKAIはWeb3.0ユーザー向けに開発された詐欺防止ツール「KEKKAI」を提供しており、今年1月に設立した。

KEKKAIは無料のブラウザ拡張機能で、Metamask等のウォレットがトランザクションを実行する前に、システム内で取引をシミュレートし、結果を明示することで被害を未然に防ぐことを目指す。

5日の発表によると、全世界での累計ダウンロード数は1万を突破した。今後もユーザーからのフィードバックをプロダクトに落とし込みつつ、Web3.0領域におけるセキュリティ体験の向上とスマートフォン版の開発を進めていくとしている。

参考:発表1発表2

画像:KEKKAIプレスリリースより引用

Iolite 編集部