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【NEWS】ドコモ、新会社「NTTドコモ・グローバル」を発表 Web3.0やOpen RANを海外展開へ

里見 晃
2024/05/09

Web3.0サービスを海外で展開へ

NTTドコモは10日、グループ横断での事業拡大をグローバルに展開するべく、新会社として「NTTドコモ・グローバル」を立ち上げると発表した。NTTドコモ・グローバルでは、特定企業の通信機器に頼らない新通信網「オープンラン(Open RAN)」や、Web3.0関連サービスの展開を予定している。

NTTドコモ・グローバルの代表取締役社長にはNTTドコモの副社長で国際事業を担当してきた栗山浩樹氏が就任する。NTTドコモ・グローバルの立ち上げに伴い、5月10日に「グローバル事業企画株式会社」を設立したと明かしている。7月1日付けでNTTドコモ・グローバルに社名を変更し、事業を開始する。

また、ドコモグループの国際事業はNTTドコモ・グローバルの傘下に集約される見込みだ。すでに国内でWeb3.0事業を手掛けているNTTデジタル(NTT Digital)もNTTドコモ・グローバルの傘下となる。

背景には、携帯電話の領域において国内の通信事業が頭打ちとなっていることがあげられる。ドコモはかつて米通信大手AT&Tや、インドの通信会社に投資をしたがその後撤退した。海外事業の強化は利益拡充のための長年の経営課題となっている。

今回の発表は、NTTドコモ・グローバルを通じて今後の成長が期待される東南アジアや北米といった地域を足がかりとして、海外事業を強化していく狙いがある。


NTTドコモによるWeb3.0領域での動き

NTTドコモはWeb3.0に関して2022年11月に6,000億円規模の投資を実施することを発表した。また、日本発のパブリックチェーン・アスターネットワーク(Astar Network)の開発、運用を手掛けるステイクテクノロジー(Stake Technologies)及びアクセンチュア(accenture)と連携し、ブロックチェーンやウォレット等基盤側のサービスを提供すると明かしている。

その後設立されたNTTデジタルは昨年7月に三井住友信託銀行やサンリオなど13社と連携することを発表し、多様な業界、業種の事業者とシステム開発、ユースケース創出やルール整備に取り組んできた。

今年3月にはデジタルウォレット「スクランベリーウォレット(scramberry WALLET)」の提供を開始。また、4月にはステップン(STEPN)やガスヒーロー(Gas Hero)などのブロックチェーンゲームを手がけるFSLグループと提携し、実証実験を行うなど、Web3.0領域でドコモブランドの動きが活発化している。

参考:発表
画像:Shutterstock


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