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【NEWS】イーサリアム開発者、ステーキング可能数量の変更を提案 最大2,048ETHまで引き上げ

Iolite 編集部
2023/06/20

15日に開催されたイーサリアムのコア開発者会議で、バリデータのステーキング数量を引き上げる提案がされた。

これはイーサリアム財団の主要開発者であるマイケル・ノイダー(Michael Neuder)氏が提案したもの。

バリデータとして必要な最低保有量は従来通り32ETHであるものの、最大量については最大2,048ETHまで引き上げることでイーサリアムネットワークに大きなメリットがもたらされるとした。

バリデータの数が増えることでネットワークの分散化は進むが、その分ノードの管理等で負荷がかかる。

現時点でイーサリアムのバリデータは70万に達しており、約9万の新規バリデータが稼働できずに待機している。これは追加可能なバリデータ数が限られているためだ。

ノイダー氏によれば、ステーキングされるETHの数量を拡大させることでバリデータの数を抑制し、ネットワークにおけるP2Pレイヤー層のパフォーマンス向上等に期待することができると説明する。また、ステーキングされたETHの出金処理やブロック生成処理性能の効率化にも寄与するだろうとした。

ノイダー氏は、「バリデータの数を抑制しなければ単一スロット内でのファイナリティを実現することはできない。これができないと、将来重要となるアップグレードも実行することが厳しくなる」と主張した。

一方で、この提案については賛否がある。まずバリデータの数を抑制することについては、イーサリアムネットワークの中央集権化が進む可能性を危惧する指摘もある。

さらに、ブロックの二重承認などを行うことで課せられる罰則「スラッシング」において、没収されるETH量が増加することから、意図的ではないにも関わらず大きな損失を被るバリデータが出現しかねないと懸念を示す声もある。

今後、こうしたさまざまなリスクを考慮しながら議論が進められていくものとみられる。

参考:提案

画像:Shutterstock

Iolite 編集部