
【NEWS】リップル、決済プラットフォーム「リップルペイメント」を発表
リップルネットの進化版として登場
米リップル社は7日、越境決済を容易にする新決済プラットフォーム「リップルペイメント(Ripple Payments)」を発表した。ドバイで開催されたリップルの年次イベント「SWELL」で明らかにした。
リップルペイメントは、かつてリップルネット(Ripple Net)として提供していた決済サービスを進化させた最新の決済プラットフォームだ。専門的知識がない企業や初めてブロックチェーン取引を行う企業でも、暗号資産(仮想通貨)XRPを活用し簡単に利用することができるという。
リップル社は、リップルペイメントはXRPをサポートしているとして、「従来の金融システムよりも劇的かつ効果的な方法で世界中の顧客にサービスを提供する」と述べた。
また、迅速かつ低コストで効率的な国際送金が可能となったとしている。さらに通貨、時間帯、最終目的地に関係なく、リップルペイメントがあらゆるビジネスにとって最速かつ最も効率的な越境の決済ソリューションになるという。
リップルペイメントの主な特徴は以下の通りだ。
- 決済市場におけるリップル社のグローバルネットワークへのアクセス拡大
リップルペイメントネットワークは単一のオンボーディングを通じ、世界的な決済範囲を提供できるようになった。 - 規制に関するノウハウによって構築された決済システム
Mas Major Payments InstitutionライセンスやMoney Transmitterライセンス(MTL)など米国全土に30以上のライセンスを持つリップル社はSME(中小企業)など幅広い顧客にソリューションを提供が可能となる。 - 超高速のオンボーディングと加速された市場投入戦略
XRP Lendgerのネイティブ分散型取引所「XRPL DEX」と統合することで製品のパフォーマンスが向上、グローバルな流動性を活用することで市場への参入障壁が低くなる。 - 顧客の流動性ニーズを24時間、365日オンデマンドで満たすことができる
通貨や最終目的地に関係なく、暗号資産の流動性が拡張されているため、リップルは決済製品の規模に応じて最適化された体験を提供可能となる。
リップル社の事業部門責任者であるモニカ・ロング(Monica Long)氏は発表で、「我々は当初から顧客の問題を解決する製品を開発することに重点を置いてきた」とし、「リップルペイメントの進化は革新的テクノロジーを通じて国境を超えた決済エクスペリエンスを最適化するという我が社の取り組みの進化を示している」と述べた。
アフリカでの存在感高まる
世界的な決済ソリューション企業RocketFuelはすでにリップルペイメントを利用している。
同社のピーター・ジェンセン(Peter Jensen)CEOは「現在、高コスト、収益の損失、非効率的で予測不可能なプロセスが発生している。ブロックチェーンとデジタル通貨はこれらの欠点を根本的に改善する手段を提供するだろう」と述べている。
また、リップル社はアフリカのフィンテック企業MFSアフリカとの提携を発表した。アフリカと英国、豪州、海岸協力会議など国境を超えた暗号資産決済の促進に焦点を当てるという。アフリカの決済企業Onafringはリップルペイメントを利用することでアフリカ全域のネットワークを通じて27ヵ国に送金できるようになっているという。
参考:発表
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