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Web3.0
メタバース
NFT

あらたなファッション体験を実現 │ 平手宏志朗インタビュー

Iolite 編集部
2023/03/29

Web3.0×Fashion

NFTやメタバースへの注目度が高まっていく過程で、近年はファッション領域での活用も模索されている。

世界的な事例でいえば、スポーツブランドとして著名なナイキは2019年にデジタルスニーカーに関する特許を取得。その後もWeb3.0領域に注力し、昨年にはゲームで使用可能なシューズやアクセサリー等を発行できるプラットフォーム『.SWOOSH』を発表している。

日本でも代表の平手宏志朗氏を中心としたJoyfa(ジョイファ)がデジタルスニーカーを手がけている。

デジタルスニーカー発行プラットフォーム『Freedom』ではBored Ape Yacht ClubやAzukiといった有名プロジェクトのNFTを活用している点が特徴で、そのデザイン性の高さから、今後ますます注目を集める可能性がある。

業界の課題は「みせる場の欠如」
あらたなファッション体験を実現

平手:私はNFT×エンターテイメントの事業を行っているEnjinという会社で、事業開発を担当しておりました。入社した2020年4月頃は、クリプト業界の人も含めNFTにほとんど興味を持っていない状態でした。

しかしその後、NFT市場が驚くような成長を遂げたため、事業開発担当者としてエンターテイメント以外のユースケースも調べていたところ、『NFT×デジタルファッション』の分野に非常に可能性を感じました。

デジタル上で資産価値を持ったファッションアイテムが、二次流通できる仕組みを構築できれば、あたらしい市場を作れるかもしれない。もともとスニーカーが好きだったこともあり、この領域を本格的に調査した上で、2021年5月にジョイファを設立しました。

現在のデジタルファッションの課題として感じている点は、一言であらわすと『みせる場の欠如』だと考えています。

デジタルとはいえファッションなので、ほかの人にみてもらって初めてユーザー体験として成立します。

しかし現状は購入したNFTが画像や動画といっただけで特にファッション体験がない。また、メタバースに対応したNFTを買っても参加者が少ないなど、こういった経験をしている方は少なくないと思います。

今後デジタルファッションは、いかに『みせる場』を作っていけるかがカギになると考えています。ジョイファでも、今年はさまざまな挑戦をし、あらたなユースケースを構築していきたいと考えています。


Profile

平手 宏志朗
米国の大学を卒業後、ベンチャー企業にて新規事業の立ち上げに従事。2017年よりブロックチェーン事業に携わり、日本およびシンガポールの企業でデータ管理・証券取引・エネルギー取引等の分野におけるブロックチェーンプロジェクトをリード。2020年4月にNFT×エンターテイメントのエコシステムを開発するEnjinにジョインし、国内外の企業との事業提携を推進。2021年5月に株式会社ジョイファを創業。



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