1.AI時代におけるプロセスの価値化
AIが瞬時に正解を導き出す現代において、人間の生み出す価値は結果ではなくプロセスに移行している。試行錯誤や非合理的な感情、未完成なストーリーなど、数値化できない軌跡こそが人々の深い共感と熱狂を生む源泉となる。
2.多様な領域で求められるアート的思考
各領域でアート的なアプローチが求められている。医療では患者の人生の文脈に寄り添う伴走型支援が重視され、ビジネスではブロックチェーン技術で人々の熱量や歴史を記録し、あらたな経済価値へと変換する試みが進められている。
3.テクノロジーの社会実装と人間の未来
今後はAIで徹底的に効率化を図り、そこで生まれた余白の時間を人間本来の豊かな感性や遊びに投資する時代が到来。テクノロジーを使いこなしながら、合理性から解放された多様性とウェルビーイングを社会実装することがカギに。
AIが瞬時に「正解」を生成できる現代において、人間の営みに残された価値とは何か——
東京藝術大学の学生とアーティスト・橋本真希が共作した展覧会『雨の日の星空』。ブロックチェーンを用いたオークションシステムが導入された本展に、協賛として名を連ねたのがウェルネスの中田航太郎氏と、abcの松田元氏だ。医療、テクノロジー、アート。異なる領域の第一線で活躍する3人が交わした対話の中心にあったのは、結果ではなく「プロセス」に宿る価値だった。
──橋本さんは、今回の展覧会を通じてどのような手応えを感じましたか?
橋本真希(以下、橋本):今回は私にとって初めての展示で、しかも東京藝大の学生の皆さんと作品を並べるということで、最初は「私の作品が同じ空間にあっていいのだろうか」というプレッシャーや不安が大きかったのも事実です。しかし、準備段階でのレクチャーや対話を通じて、アカデミックな視点や異なる感性に触れることができ、たくさんの学びを得る過程になりました。
今回、1番大きな手応えを感じたのは、ファンの方々が「橋本真希をきっかけに、生まれて初めて美術展という場所に足を運んだよ」といってくださったことです。私自身の活動が、誰かがあたらしいカルチャーに出会うための“入り口”になれたことは、本当に嬉しい驚きでした。
同時に、私のバックグラウンドをまったく知らないアートファンの方々にも作品をみていただき、対面でフラットな感想をいただける機会もありました。自分の内面を表現した作品が誰かの心を動かし、その熱量やフィードバックを直接受け取る。クリエイターとしてこれほど幸せなことはないと改めて実感しましたし、この一連の体験は、今後の活動の大きな糧になったと感じています。
──ウェルネス社とabc社はラジオ番組を通じて、すでに橋本さんとの接点をお持ちでした。今回、改めてこのアートプロジェクトに協賛された背景からお聞かせください。
中田航太郎(以下、中田):一言でいえば、純粋な「応援」ですね。ラジオ番組をご一緒するなかで活動の熱量に惹かれましたし、私自身、最近はアート作品を購入するなど関心を深めていたタイミングでもありました。
今回の橋本さんの作品には驚かされましたね。本格的な創作は初めてだとうかがっていますが、すばらしい作品を作られたなと感じています。
松田元(以下、松田):弊社も番組でご一緒しているご縁がありますし、藝大生たちと何かあたらしい仕掛けをしていると聞いて、シンプルに「面白そうだな」と。
こうした取り組みを通じて、世の中とアートの距離感は急速に縮まっていくはずです。以前は「アート=ピカソやゴッホ」のような遠い存在でしたが、今は個人の発信するテキストやビジュアル、あるいはAIが生成するクリエイティブすらもアートとして受容される時代です。
そのなかで、「東京藝大」という存在のプレゼンスも再定義されている感覚があります。私の知人に、東大在学中に起業してイグジット(売却)をはたした優秀な若者がいるのですが、彼は今「これからはビジネスとアートが融合するから」と、藝大にも入学しているんです。こうした最前線のビジネスパーソンたちの動向をみても、ビジネスとアートの結びつきはかつてないほど強くなっていると感じますね。
──ビジネスとアートの共通点はどこにあるとお考えですか?
中田:かつては、機能的で「正解」とされるものを作れば売れる時代でした。しかし今は、AIやテクノロジーの普及により、誰もが思いつくような「正解」は極めて高い精度で瞬時に再現できてしまいます。だからこそ、まだ形のない概念や価値観をどう表現し、社会に実装していくかが問われています。これはまさに、我々のスタートアップ的な発想そのものです。
たとえば我々の医療領域には、「医者は病気を治す存在」という強い固定観念があります。既存の治療クリニックを作るだけなら、マーケティング次第でいくらでも成立するでしょう。しかし私たちは、「そもそも病気にならない社会を作ればいい」という、まだ世の中に定着していないあたらしい思想を、ビジネス(=サービス)という形で社会に提案しています。アートも同様に、今までにない思想や視点をクリエイティブとして表現する行為です。まだ形になっていないものを具現化し、世の中に提示する、という本質はビジネスもアートも同義なのだと思います。
松田:私も、ビジネスそのものが次第にアートの要素を帯びてきていると感じています。令和の初期までは、いかに効率化し、スピーディに結果を出すかが、至上命令でした。その極致として登場したのがAIであり、これによって人間の労働の大部分は代替されて行くでしょう。
では、労働から解放された人間に何が残るのか。それは「残された時間をどう使うか」という問いです。人類の文明を大きな転換点として捉え直すと、労働文明、消費文明、金融文明と遷移して来て、次は「遊戯文明」が到来すると私は考えています。そこで最も価値を持つのが、実用性ではなく「いかに心を動かすものを作るか」というアート的なアプローチです。最初はAIが生成するコンテンツで遊ぶだけでも楽しいかもしれません。しかし、プロンプトを入力する人間の感性に差がなければ出力されるものも均質化し、人々は必ず飽きます。
最終的には、真にクリエイティブな人間がAIを道具として使いこなさなければならない時代が来ます。そのための感性を育む土壌こそが、東京藝大のような存在であり、アートの本質なのだと思います。
──ご自身の「感性」をアップデートし続けるために、日常で意識的に行っていることはありますか?
橋本:幼少期から絵を描くことが日常でしたが、今でも気になる展示には頻繁に足を運んでいます。ただ、インプットの源泉は意外といろいろなところにあると感じています。街中のカフェや美容院など、日常空間に散らばっているアートからも得られるものがたくさんあるんです。作品に出会った時、単に鑑賞するだけでなく、「どんな画材を使っているのか」「どういうプロセスで描かれたのか」を気にしてみて、自分が創作する時のアイデアとして取り入れてみています。
もともと私はマンガやアニメの表現から入ったのですが、友人と美術館へ行ったことを機に、本格的な写実作品にも惹かれるようになりました。水彩画から始まり、アクリル、そして最近は油絵と、自分自身が扱える画材の幅が広がったことで、他者の作品をみる際の「解像度」が劇的にあがったと感じています。
中田:私も月に最低1回は展示に足を運ぶなど、多様なカルチャーに触れる機会を意図的に作っています。ただ、私自身はモノを所有することよりも「体験」に投資するスタンスなので、あえて自分がこれまで経験したことのない未知の領域を選ぶようにしています。
たとえば先週は、「自分のIQを極限まで下げる」というテーマを掲げてラフティングをして来ました。理性を手放して川に飛び込み、山を駆け回るような野生的な体験です。ほかにも、さまざまな国へ赴き、現地のコミュニティに直接入り込んで対話することも、凝り固まった感性をリセットする重要なプロセスになっています。
松田:私は海外に移住して10年以上経ちますが、現在の拠点である東南アジアは、カオスと多様性に触れるハブとして最適ですし、日本という国を外から客観視(メタ認知)する上でも非常に機能しています。
情報のインプットに関して意識しているのは、基本的にマスメディアからの受動的な情報摂取は避ける一方で、「大衆にウケているメガヒット作は意図的に分析する」ということもしていますね。Netflix(ネットフリックス)のランキング上位作品などをみて、「なぜ今これが刺さっているのか」「裏側にどんな社会に対するメッセージが隠されているのか」を徹底的に言語化します。
最近の映画は構成的な意味での過去作の焼き直しが多く、本質的なクリエイティビティは完全にNetflixなどのプラットフォームに移行しています。ヒット作の傾向から、現代トップクラスのクリエイターやプロデューサーたちの思考の潮流を逆算して読み解くようなことをしていますね。

──お三方に共通しているのは、結果そのものだけでなく「プロセス」に焦点を当てている点です。橋本さんは創作やアイドルとしての成長過程を、中田さんは発症前の健康づくりの軌跡を、松田さんは利益に至るストーリーをブロックチェーンで可視化しようとしている。皆さんは、「プロセス」が持つ価値をどのように捉えていますか?
松田:本来、アートの役割とは社会の深層にある隠れた事象を表現することだと思っています。中世ヨーロッパの宗教画が当時の社会の実像や人々の潜在意識を可視化したように、これからの時代は目にみえないものがテクノロジーによって次々と可視化されて行くはずです。
私は、ブロックチェーンという技術を用いて、人が意識すらしていなかったプロセスや背景のストーリーを記録して行くことにこそ、巨大な価値が生まれるという仮説を持っています。結果としてそれが暗号資産として売買されるかどうかは本質ではありません。重要なのは、トークンの背後には必ず「プロセス」が存在するということです。
極論をいえば、「ビットコインの本源的価値は何か」と問われれば、サトシ・ナカモトのホワイトペーパーを信奉する人々の強固な「信仰(カルト)」です。もちろんよい意味で、です。数千万規模のアドレスがその物語を信じ続けているからこそ、価値が揺らがないのです。本来、ブロックチェーンはそうした「可視化されていなかったプロセスや熱量」を価値に変換して行くためのツールであり、そこに大きな意味があると考えています。
中田:医療の世界でも、機能的な正しさや長生きするためのメソッドはすでに研究で解明されており、AIで完全に代替できる領域になりつつあります。実際、米国のユタ州などでは処方までAIで完結する事例も出てきています。つまり、「課題」さえ特定されれば、解決策の提示は自動化できる時代なんです。
となると、これからの人間に求められるのは「何を本質的な課題として定義するか」という問い立てです。検査の数値が基準値を超えていれば、AIでも「お酒をやめましょう」と100%正論をいえる。しかし、その患者が何歳で、どんな思いで起業し、現在ビジネスのどのフェーズにいて、人生において今がどれだけ重要な局面か。そうした文脈(プロセス)を把握していなければ、真の意味での解決策は提案できないでしょう。
「医学的にはこれが正解だが、あなたの今の人生のストーリーを踏まえると、こちらの選択肢がよいのではないか」。そう伴走できる医師だけが生き残るでしょう。点としてのデータではなく、そこに至るまでの線(プロセス)や関係性を読み解くこと。医療においても、機能的価値から「情緒的価値」「歴史的価値」へのシフトが確実に起きています。
橋本:私が所属するアイドルグループ(Rain Tree)の活動にも、同じことがいえると思います。私たちはもともと、オーディションで一度落選したメンバーで結成されたグループです。最近ファンになってくださった方も、過去のドキュメンタリー映像を遡ってみて、「こういう挫折やバックグラウンドがあるからこそ応援したい」といってくださることが非常に多いんですね。
メンバーの多くは未経験からのスタートですが、場数を踏んでスキルを磨き、成長して行く姿そのものを皆様に届けています。完璧に完成されたパッケージを提供することも当然大切ですが、もがき努力する「プロセス」を共有することこそが、人の心を動かし、深い共感を生むのだと、日々の活動を通じて強く実感しています。
──アートや文化を支援する価値をどこに見出しているのかをお聞かせください。
中田:根底にあるのは、「次世代の若者を純粋に応援したい」という思いに尽きます。今の社会に存在している表現やルールは、我々やさらに上の世代が作って来たものです。これからのあたらしい世界観は、今の若い世代にしか生み出せません。
アートという領域は、最初の1枚目から爆発的に売れることは稀です。描き続け、世に問い続けるなかで、ある日突然ブレイクスルーが起きます。その意味では、アスリートの支援に近い感覚を持っています。彼らが早い段階から独自の価値観を表現し続けられるように、環境をサポートしたいと考えています。
そして何より、協賛する側にとっても、「このプロジェクトがどういう熱量で始まり、アーティストが今後どう成長して行くのか」というプロセスの一員(共犯者)になれることに、最大の面白さがあると感じています。
松田:一般的に「文化支援」と聞くと、大企業が行うフィランソロピー(社会貢献活動)をイメージする方が多いでしょう。しかし、我々はスタートアップであり、莫大な資金を投じて「サントリーホールを建てる」ような、すでに完成された文化への支援は現実的ではありません。だからこそ我々の文化支援は、これから出来上がって行くもの(未完成なプロセス)にフォーカスすることを前提としています。
アートとは少し領域が異なりますが、我々はエンターテインメントの文脈で「格闘技」に積極的に投資し、選手のマネジメントプロダクションなども手がけています。生身の人間が闘う姿に、なぜ人々はあれほど熱狂するのか。それは、ファイターがリングにあがるまでの「ストーリー(プロセス)」があるからです。
しかし現状、そのストーリーはデータ化されているにもかかわらず、IPとして適切にオンチェーン化されていません。つまり、膨大な価値がまだ未発揮のまま眠っている状態であり、我々はそこに目を付けています。
今後、ファイターのIP化やプロセスのメディア化が進み、極端な話「ファイト独自の暗号資産」が流通するようなエコシステムができれば、そこで初めて1つのあたらしい文化が完成します。そうなれば、我々の役割は終わりです。
プロセスをブロックチェーンなどで記録・管理し、そこにバリューを持たせて最終的なアウトプット(文化)へとつなげて行く。これはアートに限らず、あらゆるエンターテインメント領域で仕掛けていきたいテーマです。完成された文化にはどこか寂しさがあります。泥臭く作って行く段階、そのプロセスこそが1番面白いんです。
──AIが高度に発展した未来において、人間にとって最も重要になるものは何だとお考えですか?
橋本:その問いに対する1つの答えが「アート」だと思っています。藝大生の皆さんとお話ししていても、作品の裏側には必ず強いバックボーンや、言葉にならない情熱があります。表面的な「美しさ」だけであれば、AIはいくらでも量産できるかもしれませんが、ゼロから生まれる初期衝動や、人が手を使って描いた軌跡の温もりは、人間にしか生み出せないと思っています。
私が油絵に惹かれる理由もそこにあります。油絵は絵の具を何度も塗り重ねることができ、乾くまでの時間でやり直す(試行錯誤する)余白があります。時間をかけて色を重ねることでしか出せない色や、絵の具の厚みが、作品の「深み」を作って行きます。この物理的な時間の蓄積と試行錯誤のプロセスこそが、人間の創作物の本質だと思います。
中田:身体性を伴う体験、そして結論からいえば「いかによりよく生きるか」に尽きると思います。作業や労働がAIとロボットに代替される未来では、人間は究極的に「暇」になります。オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガが提唱した「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」という概念がありますが、これからの人間は遊ぶこと自体が本業になる可能性があります。
私たちが「ヘルスケア」や「メディカル」ではなく「ウェルネス」という言葉を掲げているのも、身体的な健康はもはやゴールではなく、人生をエンジョイするための「手段(通過点)」に過ぎないからです。これからは「無駄(非効率)」にこそ巨大な価値が生まれます。かつてのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)は、意思決定のコストを削るために毎日同じ服を着て仕事に没頭しました。しかし未来の人間らしさは、むしろ「クローゼットの前で服を選んでいたら、気づけば夕方になっていた」というような非効率な時間を楽しめるかどうかに宿るはずです。合理性や効率から解放され「よりよく生きるとは何か」を突き詰める時代において、正解のないアートに向き合うことは、その最高のトレーニングになるでしょう。
松田:今の中田さんの話と重なるのですが、AI時代に人間が生み出せる価値をあえて定義するなら、「非合理な行動に伴って発生する価値」です。AIは極めて合理的な回答を導き出すため、AIに代替不可能なのは、人間のバカバカしさやクレイジーな非合理性しかありません。
究極の合理性を追求した先には、AIが「人間は不要だ」と判断する未来もあり得ます。『ターミネーター』や『マトリックス』のような世界線は、決して荒唐無稽なSFではありません。では、人間はどうやってAIから身を守るのか。それは、ブロックチェーンという技術で人類の歴史とプロセスを全記録し、「人間が非合理な試行錯誤を繰り返して来た結果として、AIが生まれたのだ」と証明・説得することです。それが人類をプロテクトする第一歩になります。
そして、労働から解放された人間がウェルビーイングを追求したはてに最後に残る評価基準は、「善性(よい人間かどうか)」だと私は考えています。感情や道徳観念はAIには本質的に解析できません。人間の感情にもとづく「この人はよい人だ」という評価の蓄積こそが、究極のビッグデータになります。
たとえば、ブロックチェーン上に「善行のデータが100件ある人」と「悪行のデータが多い人」について同時に119番通報が入った時、社会システムは前者を優先して助けます。極論かもしれませんが、効率性が追求された未来ではそのようなこともあり得るでしょう。周囲がその人の価値を決め、ブロックチェーンがそれを保全します。私たちがabcという会社を立ち上げた根底には、まさにそうした未来への思想があるのです。
──最後に、テクノロジーを活用した今後の取り組みや展望を教えてください。
松田:弊社のビジョンは極めてシンプルで、AIとブロックチェーン、そしてクリプトカレンシーを掛け合わせ、「多様性を通貨にする」という理念に行き着きます。
まずはAIを用いて企業の業務を徹底的に効率化する。そして、そこで生み出された「余白(時間と資金)」を投資し、ブロックチェーン上に記録すべき価値あるプロセスを大量に蓄積していく。その記録されたプロセス(データ)を基盤にすれば、独自のトークノミクス(経済圏)を構築できるはずです。「我々とともにトークノミクスを創りませんか」と社会に提案し、実装していくのが我々のコアなビジネスモデルです。
中田:私は、データを活用して「人生そのものを設計(デザイン)できる時代」になると考えています。
現在の医療の多くは戦術的なアプローチであり、検査数値を正常に戻す、という画一的なゴールに向かって治療を行っています。しかし、本来は遺伝子もライフスタイルも、何をもって良い人生とするかの価値観も人それぞれ全く違うはずです。
真の戦略は、現状とゴールのギャップから生まれます。だからこそ私たちは、その人にとっての最高の人生とは何か、をゴールに設定します。身体的なデータはもちろん、どんな仕事をし、どんな思いで生きているのかという人間としてのデータも統合して現状を把握し、ゴールとのギャップを埋める戦略を描く。
データを蓄積しAIで解析するテクノロジーの力は必須ですが、最終的にどう人生をデザインしていくかを提示する部分は、まさにアートの領域です。ロジックとアートを融合させた医療の形に、これからも挑戦していきます。
橋本:アートの領域でもデジタル技術の活用が急速に進んでおり、私自身とても強い関心を持っています。今後は、これまで取り組んできたアナログ(手描き)の温もりや質感と、デジタル技術を融合させたあたらしい表現にも挑戦していきたいです。
また、私が所属するRain Tree(レインツリー)の活動においてもNFTを活用するプロジェクトなどが動いています。そうしたテクノロジーの仕組みと自身のアート制作をうまく掛け合わせながら、表現の幅をさらに広げ、あたらしい価値を届けていけたらと思っています。

◉橋本 真希 | Maki Hashimoto(中央)
1998年4月30日生まれ、埼玉県出身。美容専門学校を卒業後、美容部員(BA)として化粧品の接客に携わり、メイク術などをSNSで発信。Rain Treeの最年長メンバーとして、社会人経験に裏打ちされた高いプロ意識と包容力でグループを牽引。
◉松田 元 | Gen Matsuda(左)
abc株式会社 代表取締役社長
実業家、投資家、レジリエンス経営研究者、教育者、作家。長崎県長崎市に本籍を有し、1984年、神奈川県鎌倉市で生まれる。早稲田大学商学部卒業。在学中より学生ベンチャーを創業。そのほか、複数のベンチャー役員を兼任。卒業前にアズ株式会社を創業。2012年にアズグループホールディングス株式会社設立、代表取締役就任(現職)。2016年8月に株式会社創藝社代表取締役に就任(現職)。
株式会社オウケイウェイヴ(3808)代表取締役社長、ビート・ホールディングス・リミテッド(9399)取締役会議長最高経営責任者を経て、abc株式会社(8783:旧GFA株式会社)代表取締役社長(現職)。衆議院予算委員会「平成28年度の予算案審議のための公聴会」に公述人として出席したほか、著書も多数。
abc株式会社:https://abc-chain.com

◉中田 航太郎 | Kotaro Nakada(右)
株式会社ウェルネス 代表取締役医師
1991年、千葉県生まれ。4歳の時に喘息で入院した際、担当医への憧れから医師を志す。東京医科歯科大学(現:東京科学大学)医学部卒業後、救急総合診療に従事。多くの患者と接するなかで「防ぎ得た後悔」をなくしたいと考え、2018年6月に株式会社ウェルネスを創業。
予防医療サービス「Wellness Membership」を提供し、現在は経営者や芸能人を中心に1,200名以上のエグゼクティブの健康をサポートしている。情報経営イノベーション専門職大学「iU」客員教授。著書に『人生100年時代を元気に生き抜く 医師が教える経営者のための「戦略的健康法」』がある。
株式会社ウェルネス:https://company.wellness.jp

〈スタッフ〉
Rain Tree・橋本真希 独占インタビュー