“暗号資産運用に特化した取引所”としての確立 CoinTradeが創出するポイントメディア事業とのシナジー|藤原崇亮インタビュー

2026/07/30 10:00 (2026/07/30 10:51 更新)
Iolite 編集部
文:Shogo Kurobe
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
“暗号資産運用に特化した取引所”としての確立 CoinTradeが創出するポイントメディア事業とのシナジー|藤原崇亮インタビュー

後発組だからこその事業戦略 狙う個人投資家の支持拡大

──現在の暗号資産の市況について、どのようにみていますか? 

藤原崇亮(以下、藤原):市況だけをみると、我々交換業者は相場にかなり左右されてしまう側面があるため、厳しい状況であることは間違いありません。

一方で、私はこの業界に8、9年ほどいますが、現在の相場は悲観する状況のなかにも底堅さがあると感じています。今までの停滞期に比べますと、ボトムアップされてきている印象です。

直近の大きな影響としては、米国で議論されているクラリティ法の進捗や、グローバルでの暗号資産ETFの上場があげられます。機関投資家の純流出が最近増えているため、そこに相場が左右されている部分はあるでしょう。

また、米国を始めとする各国の金利についても「いつ下がるのか」という状況が根強く続いています。ビットコイン(BTC)はまだリスク資産に分類されるため、資金が流出してしまうのは一定仕方がない現象です。

とはいえ、昔に比べると価格変動の理由が明確化し、根拠があるという点は評価してよいのではないでしょうか。昔は「どこの取引所で取り扱いが始まった」「大手取引所で何かが発生した」といった、さまざまな動きに影響を受け価格が上下していました。現在上値は重いものの、あたらしい底堅さが出てきている点は、業界全体として評価できるのではないかと考えています。

──暗号資産の市況は決して芳しくありませんが、このような状況でどのような戦略を展開しているのでしょうか?

藤原:CoinTradeは2021年に営業を開始しましたので、同業他社と比べると後発のサービスです。その時点で大手企業がひしめいていたため、口座数を大量に抱えて取引量を増やすというのは現実的な戦略ではありませんでした。そのため、我々は当初から「暗号資産を使った資産運用」を掲げてサービスを展開しています。

国内には「暗号資産を安く買っているけれど価格が上がりそうだから売れない」、あるいは「税金面で売れない」という投資家が一定数います。そうした投資家に向けて提供しているのがステーキングやレンディングといった運用サービスです。こうしたサービスは市況が悪いなかでも一定の需要を集めています。

特にステーキングでは、我々は各プロジェクトとしっかり対話し、独自にノードを立てて参入しています。交換業者としてユーザーの資産をコールドウォレットで安全に保管しながら、ステーキングで報酬を受け取る、という開発体制に強みがあります。ステーキングにはさまざまな手法がありますが、その技術力とノウハウの蓄積に関しては、他社と比較しても高いものであると自負しています。

Takaaki Fujiwara photo1

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.21

Iolite(アイオライト)Vol.21

2026年9月号2026年07月30日発売

Interview Binance 共同最高経営責任者(Co-CEO)リチャード・テン、SMBC日興証券株式会社 Nikko Open Innovation Lab兼DeFiテクノロジー部 部長 磯野太佑、Fintertech株式会社 取締役/暗号資産金融事業責任者 神脇啓志 PHOTO & INTERVIEW 中野優作 特集「暗号資産取引所の生存戦略─金商法移行後の新秩序─」 Interview コインチェック株式会社 代表取締役 社長執行役員CEO 井坂友之 株式会社マーキュリー 取締役副社長 藤原崇亮 [対談連載]The NISHI Talk:Crypto Conversations 「ビットコインの取得にとどまらない社会実装」 、仮想NISHI×株式会社ANAPホールディングス 代表取締役社長 川合林太郎 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.21

2026年9月号2026年07月30日発売
Interview Binance 共同最高経営責任者(Co-CEO)リチャード・テン、SMBC日興証券株式会社 Nikko Open Innovation Lab兼DeFiテクノロジー部 部長 磯野太佑、Fintertech株式会社 取締役/暗号資産金融事業責任者 神脇啓志 PHOTO & INTERVIEW 中野優作 特集「暗号資産取引所の生存戦略─金商法移行後の新秩序─」 Interview コインチェック株式会社 代表取締役 社長執行役員CEO 井坂友之 株式会社マーキュリー 取締役副社長 藤原崇亮 [対談連載]The NISHI Talk:Crypto Conversations 「ビットコインの取得にとどまらない社会実装」 、仮想NISHI×株式会社ANAPホールディングス 代表取締役社長 川合林太郎 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等