暗号資産のプロジェクトを紹介する資料には、たいてい「一番強く見える数字」が置かれます。チェーンならTPS、DeFiならTVL、ゲームなら利用者数、トークンなら時価総額。どれも性能や規模を知るために欠かせませんが、プロジェクトごとに得意なカタログスペックを前面へ出しているともいえます。
そのため、同じ暗号資産市場を見ていても、使う物差しによって先頭に立つ名前は変わります。処理速度で並べれば高速チェーンが目立ち、時価総額で並べればビットコインが先頭に立ちます。手数料や利用者数、プロトコル収益を基準にすれば、また別の顔ぶれになります。
7月のトレ夫noteで取り上げた2つのニュースにも、その違いがそのまま出ています。Suiは公開実験で約600万TPSを記録し、S&Pのあたらしい暗号資産指数ではビットコインが構成銘柄から外れました。一方はカタログスペックの記録を大きく更新し、もう一方は時価総額最大の暗号資産を選ばない基準を持ち込んだニュースでした。