
今週のビットコイン(BTC)は週半ばから急落する展開となり、6月25日に2024年9月以来、約21ヵ月ぶりとなる安値を更新した。世界的なAIブームへの過熱感が後退するなか、テック株が下落しリスク資産全体に売りが広がったことがBTC相場にも波及した格好である。
加えて下落の背景には、AI関連株の調整のほか、ホルムズ海峡を巡る地政学リスクの低下による逃避需要の後退、米国クラリティ法案の成立難航、ハッシュレートの低下基調などがある。複数の悪材料が重なったことで、短期筋を中心にポジション解消の動きが強まり、下落幅が拡大したとみられる。
さらに26日は、四半期に一度の主要先物市場の満期と、主要オプション市場の権利行使日が重なる、いわゆるBTCの「メジャーSQ」として意識されていた。イベントを前にしたポジション調整も、値動きの荒さを増幅させた可能性がある。
一方、安値更新後は米国半導体大手Micronの好決算を受け、半導体株を中心に市場心理がやや改善した。足元ではSQ通過後に需給の歪みがどこまで解消されるか、またテック株主導のリスク選好が回復するかが焦点となっている。
