人間に関して最も驚いたことを問われた際、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマは答えた。
「人間は、お金を稼ぐために健康を犠牲にする。そして、そのお金を使って健康になろうとする……」
卵が先か、ニワトリが先か。そんな押し問答のような名言に多くのことを考えさせられた。
原始時代、人間が消費したとされる熱量は1人1日2,000kcal前後であったのではないかといわれている。それが現代では1人1日240,000kcal以上にもなるようだ。工業・農業・商業・輸送等、確かに私たちは豊かになっていると思う。
一方、私たちが原子時代よりも120倍幸せであるかといえば疑問が残る。120倍良いものが着れて、120倍良い食事ができて、120倍質の良い睡眠が取れているのか。数字というのはつくづく乱暴な物差しだと思う。