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【NEWS】イーロン・マスク氏がChatGPTに対抗 「TruthGPT」開発へ

Iolite 編集部
2023/04/17

テスラ社やスペースX社のCEOであるイーロン・マスク(Elon Musk)氏は17日、フォックス・ニュースのインタビューで、対話型AI「ChatGPT」に対抗し、「TruthGPT」という大規模言語モデルの独自AIを開発することを明らかにした。

マスク氏はAIについて、「人類全体の存続に壊滅的影響を与える。すべての人工知能技術の開発を6ヵ月間停止するべきだ」と述べるなど、警告を発している。特にオープンAI社が開発したChatGPTの最新バージョン「GPT-4」について、大きな懸念を示していた。

マスク氏はインタビューで、「宇宙の本質を解明するためのAIを開発することを始める」と述べた。「宇宙の本質に焦点を当てたAIは人類を壊滅させる可能性は低い。これは人類の存続において最善の道だと思う。なぜなら、我々は宇宙の興味深い一部だからだ」と語った。

マスク氏はアルファベット傘下のグーグルからAIに関する研究者を招き、オープンAIに対抗するスタートアップを立ち上げたという。

ネバダ州に提出した書類によれば、スタートアップの名前は「X.AI社」。先月9日に登録され、マスク氏が唯一の取締役になっている。また、マスク氏の資産管理会社のマネージングディレクターであるジャレッド・バーチャル(Jared Birchall)氏を秘書としている。

マスク氏は詳細を明らかにしていないものの、AI研究者とエンジニアのチームを編成し、テスラ社やスペースX社の投資家と今後の投資に関する話をしているという。

マスク氏は2015年にオープンAIを共同設立し、2018年に同社を買収しようとした。しかし、取締役会がそれを認めず、マスク氏は取締役を辞任することとなった。マスク氏がAI開発停止を要求する背景にはこうした過去の確執があるものと考えられる。

今回のマスク氏による言動はこれまでの自身の発言とは反するものであるが、AIの開発競争を巡る動きが激化していることも同氏に影響を与えたといえる。

マイクロソフトが「OpenGPT」を発表したほか、グーグルは「Bard」、そのほかメタ社やアマゾンなども参入を表明している。

参考:フォックス・ニュース

画像:Shutterstock

Iolite 編集部