logo
ログイン会員登録
記事詳細 Topバナー Iolite 5月号Amazon
記事詳細 Topバナー Iolite 5月号Amazon
マイクロソフトのオフィス
AI
Web3.0

【NEWS】米マイクロソフト、フランスのAIスタートアップ ミストラルAIと提携

Noriaki Yagi
2024/02/26

アジュールの顧客拡大に向けた提携か

米マイクロソフトは26日、AIスタートアップ企業の仏ミストラルAIとの提携を発表。マイクロソフトのクラウドサービスである「アジュール」を通じて、ミストラルAIの基盤モデルを利用できるようになるとのことだ。

同社は2019年以降、「ChatGPT」で知られるOpenAI社に10億ドル以上の多額の出資を継続的に行なっており、法人向けソフトウェアおよびクラウドサービスの価格改定も追い風となり株価は高騰を続けている。

今回の提携の狙いはアジュールの顧客を拡大するために、多様な基盤モデルの提供ができるようにしたい意図があると思われる。

ミストラルAIは、オープンソース型とプロプライエタリ(独占的)型の大規模言語モデルを採用しているが、「ミストラル・ラージ」と呼ばれるプロプライエタリ型のモデルの利用ができるようになったのは今回が初めてのようだ。

プロプライエタリ型の大規模言語モデルの採用は、利用する企業にとってもいくつかのメリットが存在する。

具体的には、独自のアルゴリズムやデータを活用するため、他の企業や製品とは異なるユニークな機能やサービス提供が可能になるほか、特定のニーズに合わせてカスタマイズされるため、他社が簡単に模倣できない競争上の優位性を確立するのに役立つようだ。知的財産権の保護という観点でも活用の幅は広がるだろう。

詳細な内容までは明かされていないものの、今回の提携の一環としてマイクロソフトは少額の出資も行うという。

このような動きは、今後もマイクロソフトがAI領域に積極的な投資をしていくことを表しているだろう。

参考:発表
画像:Shutterstock


関連記事

OpenAI解雇のアルトマン元CEOら、マイクロソフトに入社へ 社員9割超が移籍か

Noriaki Yagi