暗号資産

ビットコイン半減期でバブル相場は再び訪れるのか? | マネックス証券・松嶋真倫

2024/04/01松嶋 真倫
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ビットコイン半減期でバブル相場は再び訪れるのか?  |  マネックス証券・松嶋真倫

暗号資産の市場動向

[ビットコイン相場]
半減期でバブル相場は再び訪れるのか? 

マネックス証券で暗号資産アナリストを務める松嶋真倫 a.k.a まりんです。今回は特別編としまして、今年4~5月頃に予定されているビットコインの「半減期」とそれによる相場への影響について解説します。

2024年1月に米国でビットコインの現物ETFが承認されました。これを受けてビットコインは日本円・ドル建て双方で史上最高値を更新するまで高騰し、今回も半減期アノマリーが継続する期待が高まっています。

半減期とは、ビットコインの新規発行量が約4年に1度のペースで半減するイベントで、バブル相場の周期イベントとして大きな注目を集めています。以下では、過去3回の傾向を振り返りながら、4回目となる今回の半減期後の相場を予想します。

半減期ごとに見るビットコイン価格の推移

下記図表はビットコインの半減期と価格動向をまとめたものです。

これをみると、過去3回とも半減期時点から翌年末にかけて価格が大きく上昇している一方で、その上昇率は回数を重ねるごとに縮小していることがわかります。これは時価総額が大きくなるとともに、価格の伸び代も小さくなっているためです。

今回も同様の傾向が継続するという前提で、半減期時点の価格をBTC=50,000ドルと仮定した場合、翌年の2025年末にかけては上昇率を200%と小さく見積もっても、BTC=100,000ドルに達する予測になります。

一方で、半減期ごとにビットコインの最高値から底値までの下落率に目を向けると、これまで最高値の翌年に起きた大事件をきっかけに80%前後の暴落を繰り返しています。

4回目の半減期で、仮に2025年にBTC=100,000ドルを超える水準まで高騰した場合であっても、その後に何か暴落を引き起こす大事件が起こりうることには注意しなければなりません。現物ETFなどにより、金融市場のお金が暗号資産市場へ流れやすくなっているため、次のショックは金融市場を巻き込んだ大規模なものになる恐れがあります。

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