メルカリの子会社で暗号資産(仮想通貨)及びブロックチェーンに関するサービスを提供するメルコイン は15日、メルカリアプリにおける商品購入時に保有しているビットコイン(BTC)で決済を可能とする機能を提供すると発表した。
従来のようにメルカリアプリ内で商品を購入する際、支払い選択肢のなかにビットコインが追加された形だ。これまで、メルカリ内で不用品等を売却して得た売り上げでビットコインを購入したり、さらにはビットコインを売却してメルペイ残高に戻すことが可能であった。
メルコインのCEOである中村奎太氏は記者会見で「ビットコインを『持つ』から『使う』、ユーティリティを示すことが重要と考えている」と説明。その上で、「ビットコインという値動きにあわせたあたらしい購買体験を提供できるというのは、暗号資産を用いた価値交換の大きな一歩になる。世界で使われるポテンシャルもあるし、それを目指してチャレンジしていく」と語った。
今後は「見つかる」という要素に着眼点を置き、ビットコインのみならず、アルトコインやほかのデジタルアセットの保有・利用に目を向けてもらう取り組みを進めていく。
特にアルトコインについてはライトユーザーを念頭に置き、わかりやすくユーティリティを提供できる銘柄をターゲットにしていくという。さらに、積立サービスの提供も検討していくとしている。
▶︎ビットコイン決済のイメージ画面
暗号資産取引未経験者によるメルカリの利用広がる
メルカリは昨年3月にサービスを開始。7ヵ月で利用者は100万人を突破するなど、高い注目を集めている。特にメルカリのビットコイン取引サービスの利用者は約8割が暗号資産取引未経験者ということで、初心者の参入要因となりつつある。
また、昨年12月にMMD Labo社が運営するMMD研究所が発表した「2023年暗号資産に関する調査」では、2023年に利用開始した暗号資産サービスにおいて国内トップとなっている。
参考:発表
画像:Iolite編集部
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