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【NEWS】メルカリ、暗号資産口座開設数が直近1年で業界トップに

里見 晃
2024/06/02

直近1年で業界1位となる暗号資産口座開設数を記録

メルカリは先月30日、子会社でブロックチェーンサービスの提供と開発を行うメルコインが提供するビットコイン取引サービスの口座数が220万口座を超えたと発表した。これは昨年4月から今年3月末までの直近1年間における暗号資産(仮想通貨)の口座開設数で業界1位にあたるという。

また、メルカリのビットコイン取引サービスの暗号資産口座数は、口座数を公表している大手暗号資産交換事業者を超える水準に至ったと説明している。

JVCEA(一般社団法人日本暗号資産取引業協会)による最新の暗号資産取引月次データによると、直近1年の新規口座開設数は約310万口座。同期間のメルコインの暗号資産口座開設数は約191万口座で、全体の過半数を超える61.5%という占有率を記録した。

また、2024年3月末時点の口座数はメルコインが202万口座で、同じく国内暗号資産取引所コインチェックは198万口座、フォーブスが「世界で信頼できる暗号資産取引所」としてランキング14位に付けたGMOコインが約63万口座となっており、急速に顧客基盤を拡大させていることがうかがえる。

メルカリは発表で、日本における暗号資産業界についてこれまで大きな盛り上がりをみせることもあったが、過去に発生した暗号資産の不正流出事件や、FTXを始めとする大手暗号資産企業の経営破綻を背景に、多くの人にとって「損しそう」「怖い」といったネガティブなイメージも付き、暗号資産取引口座の増加には陰りがみられてきたと指摘する。

そうしたなか、日本は世界に先駆けて事業者の参入サービス提供等に関する規制整備を進めてきた結果、世界のなかでも暗号資産を安心安全に利用できる基盤が作られてきたと述べる。

今年に入り、SEC(米証券取引委員会)によるビットコイン現物ETFの承認や、4月に迎えた半減期後の価格上昇期待を背景として、ビットコイン(BTC)価格は大きく上昇した。こうした期待を反映する形で国内の暗号資産口座開設数の拡大も加速。3月時点で990万を超え、4月末時点では大台となる1,000万口座を突破した。特に、直近1年間の暗号資産口座開設数は前年比約3倍となっている。


6割のユーザーがビットコインにポジティブなイメージを持つ

暗号資産口座開設数拡大の背景には、これまで暗号資産に触れてこなかったユーザー層への拡大がある。メルカリがビットコインを購入したユーザーを対象に実施したアンケート調査によると、「ビットコインを初めて購入した人」の3人に1人は直近1年未満に購入したという。

ビットコイン購入者を世代別でみると、全体では50代以上が半数を占め、次に多いのは40代だった。一方、メルカリのビットコイン取引サービスでは20代~50代でほぼ均等の割合だった。全体の傾向と比べると、メルカリで取引を行うユーザーは若い世代を含む幅広い世代が利用していることがわかった。

また、ネガティブなイメージを持たれることが多かったビットコインだが、メルカリの調査によると、直近1年のイメージ変化について「ポジティブなイメージに変わった」と回答したユーザーは64.7%にのぼった。

理由としては「思ったよりも簡単だったから」「少額で始められたから」といった回答が多く、ハードルが低かったと感じる人が多い結果になったという。

メルカリでは現在、ビットコインでの決済も可能となるなど暗号資産を利用するサービスの幅が拡大している。2,200万人が利用するメルカリだけに、暗号資産口座開設数今後さらに増加する可能性がある。

参考:発表
画像:発表より引用


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