国内暗号資産(仮想通貨)取引所オーケーコイン・ジャパン(OKCoinJapan)は28日、新規銘柄としてスイ(SUI)を取り扱うことを発表した。
取り扱い開始日時は来月中旬を予定しており、詳細は後日改めて発表される。まずは販売所及び積立サービスに対応するほか、入出庫も可能となる。
Suiの取り扱いが予定通り実現すれば、国内初の上場事例となる。
Suiはかつて米Meta社が手がけていたデジタル通過プロジェクト・ディエム(Diem)に携わったンジニアを中心に立ち上げられたMysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーンだ。開発言語はディエムでも用いられていたMoveをもとにしたSui Moveを採用している。
スイに近しいプロジェクトとしては、アプトス(Aptos:APT)があげられる。アプトスはAptos Labsが開発を進めるブロックチェーンプロジェクトであり、Suiと同様、ディエムの元エンジニアを中心に開発が進められている。
スイの最大の特徴は高度なトランザクション処理能力だ。1秒あたりのトランザクション処理数は最大で30万件にものぼるとされ、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などといったほかのレイヤー1ブロックチェーンと比較しても高い性能を誇る。
SUIはSui Networkのネイティブトークンで、すでにバイナンス(Binance)やクーコイン(KuCoin)、クラーケン(Kraken)など複数の海外暗号資産取引所で取り扱われている。記事執筆時点の時価総額順位は88位で、時価総額は約520億円だ。
Suiの活用事例は国内でも見受けられている。広告大手の電通グループは今年7月、スイブロックチェーン上でクリエイター向けプロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトでは国内のゲーム及びエンターテインメント産業に焦点を当てクリエイターエコノミーの組成を目指す。
また、ソーシャルゲーム大手のグリーもスイのバリデータとして参加するほか、Mysten Labsと戦略的パートナーシップに関する覚書(MOU)を締結したことを発表している。
参考:発表
画像:発表より引用