米半導体大手のエヌビディア(NVIDIA)は23日、第2四半期(5-7月)決算を発表した。
売上高は同社過去最高となる135億1,000万ドル(約2兆円)となり、第2四半期比88%増、昨年同期比101%増となった。
事前の市場予想では約112億ドル(約1兆6,200億円)であったことから、これを上回る結果となった。
純利益は前年同期比で9.4倍となる61億8800万ドル(約9,000億円)となり、過去最高を記録した。
また、データセンター事業の売上高は第 1 四半期比 141%増、前年同期比 171%増となる103 億 2,000 万ドル(約1兆5,000億円)を計上。
こちらも市場予想の約80億ドル(約1兆1,600億円)を大きく上回り過去最高となった。
好調の要因としては、熱を帯びるAI需要が背景にある。
特に生成AI向け半導体を中心にAIが数字を押し上げた。
また、エヌビディアは第3四半期の売上高見通しも発表。
第3四半期ではプラスマイナス2%で160億ドル(約2兆3,200億円)の売上高を見込むとした。
市場予測の約125億ドル(約1兆8,000億円)を大きく上回った形だ。
こうした好決算を踏まえ、エヌビディアの株価は時間外取引で一時9%超上昇。
AIブームの流れを受け引き続き半導体需要が継続するとの期待があらわれた格好だ。
エヌビディアのCEOであるジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏は発表で、「あたらしいコンピューティングの時代が始まった。世界中の企業が、汎用コンピューティングからアクセラレーテッド・コンピューティングやジェネレーティブAIへと移行している」と述べ、AIの需要が今後さらに高まっていくとの考えを示した。
注目されていたエヌビディアの決算が予想を上回る結果になったことから、アジア時間でも半導体関連株やハイテク株に買いが入っている。
これに伴い、暗号資産(仮想通貨)市場でもビットコイン(BTC)を始め主要アルトコインを中心に多くの銘柄が価格を伸ばしている。
参考:発表
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