──現状のWeb3.0領域・特にメタバースについてどのように捉え、活用していきたいですか?
篠田明日香(以下、篠田):私たちは、没入感を伴って体験できるというメタバースの特性により、投資体験を疑似体験するのに効果的なプラットフォームだと認識しています。もちろん、実際の投資といろいろと異なるものの、その仕組みを一部取り入れたゲームをメタバース空間でプレイしていただくことで、投資を身近に感じていただくことができるのではないかと考えています。
今回活用したフォートナイトというプラットフォームは、たくさんのゲームのなかから好きなものを選んでプレイしていくシステムであるため、プレイするハードルが低く、ゲームの世界観のなかで気軽に楽しみながら投資を体験してもらいやすいツールです。
そもそも投資は「わかりにくい」「ちょっと怖い」というイメージを持たれることも多いのですが、メタバース空間でゲームをプレイすることで投資を感覚的に体験できるので、学習のアプローチとしてかなり相性がいいのではないかと思います。
フォートナイトが「オリンピックeスポーツシリーズ2023」の競技に選出されるなど、今後もさらなる発展が期待できるメタバースを、さまざまな形で活用することを検討していきます。また、ゲームの公開後にはSNS等でたくさんの反響をいただき、メタバースの可能性を感じています。
投資とのファーストコンタクトを創出
──今回のプロジェクト・サービスを通して、どのような魅力を届け、どのような課題を解決していきたいと思っていますか?
篠田:当社では、「投資をまじめに、おもしろく。」というスローガンを掲げており、投資を始めるハードルを下げ、投資が楽しくなるようなアイデアあふれる商品・サービスの提供を目指しています。
日本証券業協会の調査によると、インターネット取引の20代・30代の割合が低いという結果が出ていますが、若年層が投資に興味を持つためのアイデアの1つとして、当社では、3年前から20代、30代に人気のeスポーツ大会「VALORANT Challengers Japan」にも協賛しています。
この協賛を通じて、ゲームと投資の親和性を実感できたことが、今回の「フォートナイト」を活用したコンテンツ制作の検討を始めたきっかけにもなりました。情報を集め、売買をすることで自分の資産を増やすことができるという投資の本質的な魅力をお伝えすることで、実際の投資にも興味を持っていただけるとうれしいです。
また、投資とのファーストコンタクトを「松井証券が提供した楽しいゲーム」として、良い思い出と共に、松井証券を思い出してほしいという想いも込めています。今回の取り組みでは、そんな方が投資に対して一歩踏み出す後押しになればと考えております。
今後の展望▶︎
投資のハードルを下げ楽しくなるような取り組み
今後も「投資をまじめに、おもしろく。」する
https://www.matsui.co.jp/event/fortnite-01/
Profile
◉篠田明日香 Asuka Shinoda
松井証券株式会社マーケティング部
同志社大学卒業後、2023年松井証券に入社し、マーケティング業務に従事。新規口座開設プロモーションを担当後、現在は、認知拡大を目的としたブランディングプロモーションの企画立案・実行までを担当。フォートナイトコンテンツ「MONEY TRADE FIGHT by松井証券」では、メイン担当としてコンテンツ制作からコンテンツ認知に向けた施策の企画・実行を対応。