──現状のWeb3.0領域をどのように捉えていますか?
田本英輔(以下、田本):セキュリティ・トークン(ST)の1番の魅力は、ユーティリティ・トークン等と組みあわせることでアセットファイナンスにおいて金銭的メリットに加えてサービス提供・割引・体験等のあらたなメリットを投資家に提供することができる点にあると考えております。
これにより、今までファイナンス対象となっていなかったアセットについても金融商品の対象としてファイナンスを行える可能性が出てきます。その対象となるアセットも不動産等のリアルアセットにとどまることなく、著作権等、無形のアセットまで広がっていくことでしょう。
STにおける課題は、STの魅力とコスト感のバランスをどう取っていくか、という点にあると思います。国内のST基盤として多く用いられている「Progmat」、「ibet」はノードを自社で持つ場合には一定のコストが必要となります。このようなSTの魅力がより発揮されることで、より多くの証券会社や信託銀行等の参加企業がコストを払ってでもST領域に参加したいと思えるかが今後国内のST拡大に向けてのカギとなるでしょう。