web3のマスアダプションに向けインフラ・サービスの両軸で進めていくことが重要にー小野暢思インタビュー

2024/10/04 19:04 (2025/08/06 14:56 更新)
Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
web3のマスアダプションに向けインフラ・サービスの両軸で進めていくことが重要にー小野暢思インタビュー

web3のプロフェッショナルファームからみた現状

──現状のweb3領域をどのように捉えていますか?

小野暢思(以下、小野):2年連続で内閣の骨太方針にweb3技術活用が組み込まれ、ステーブルコインやセキュリティトークン活用など国策としての環境整備が進められた結果、スタートアップだけでなく、大手企業のweb3事業への参入も多くなってきました。

これまでのweb3新規事業プロジェクトの第一歩はNFT配布や販売などのお試しプロジェクトが多かった印象ですが、今後は後述の通りデジタルインフラとしてのweb3プロジェクトが本格化すると予想しています。

一方で課題としては、マスアダプションです。デジタルインフラの整備だけでなく、それを利用するきっかけとなるサービスを両軸で進めなければ、ユーザーが定着せずにインフラが無用の長物となってしまいます。

web3のマスアダプションに向けては特に「web3の入口となるウォレット」、「決済通貨としてのステーブルコイン」、「資金調達手段としてのセキュリティートークン」、「ゲーム」が切り口となり、大手企業によるデジタルインフラとしてのweb3参入が本格化すると予想しています。

ウォレットは暗号資産での決済に必要不可欠な為、その保有率はすなわちweb3のマスへの浸透率ともいえます。日系大手各社がウォレットの開発に取り組んでいる為、市場競争から質の高く使い易いプロダクトが登場してくると期待できます。

ステーブルコインはボラティリティの激しいほかの暗号資産より決済に向いているので、一般消費のユーティリティとしては1番現実味があります。日系大手金融機関がこの領域への参入を表明しているので一般ユーザーからも信頼し使用することができるとみています。

セキュリティトークンは証券口座で取引ができる為、ウォレットを持っていないユーザーにも間口が広がります。今後は映画の製作やアートなど不動産以外のユースケースが登場していき、あたらしい層へのリーチが期待できます。

最後に、ゲームやエンタメは1番わかりやすいweb3のアプリケーションが多く、既存クリプトユーザー以外の層が大きく取り込めるチャンスを秘めています。

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.18

Iolite(アイオライト)Vol.18

2026年3月号2026年01月30日発売

Interview Iolite FACE vol.18 Binance Japan 代表 千野剛司 PHOTO & INTERVIEW 申真衣 特集「Future Money ─価値移動の現在地─」「来たる暗号資産関連法改正」「IEOの実態」 Crypto Journey 「トレジャリーではない、イーサリアムの“エバンジェリスト”へ—— 「クシム」改め「HODL1」のDAT戦略の本質と覚悟」 、株式会社クシム代表取締役 田原弘貴 Interview 連載 「揺れる暗号資産相場を読み解く識者の視点」仮想NISHI 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.18

2026年3月号2026年01月30日発売
Interview Iolite FACE vol.18 Binance Japan 代表 千野剛司 PHOTO & INTERVIEW 申真衣 特集「Future Money ─価値移動の現在地─」「来たる暗号資産関連法改正」「IEOの実態」 Crypto Journey 「トレジャリーではない、イーサリアムの“エバンジェリスト”へ—— 「クシム」改め「HODL1」のDAT戦略の本質と覚悟」 、株式会社クシム代表取締役 田原弘貴 Interview 連載 「揺れる暗号資産相場を読み解く識者の視点」仮想NISHI 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等