──現状のWeb3.0領域をどのように捉えていますか?
真田哲弥(以下、真田):Web3.0への期待が以前ほど聞かれなくなりました。今は、ガートナーのハイプ・サイクルでいうところの幻滅期にあるのだと思っています。ハイプ・サイクルでは新技術は「①黎明期」「②過度の期待期」「③幻滅期」を経て、「④回復期」「⑤安定期」と推移していくと説明しています。
Web3.0の過度の期待期では、ブロックチェーン技術にメタバースやDAOなどの「不純物」が混入し、渾然一体化したHype(誇張)が生み出されました。これらのHypeが剝がれ落ちたのが現時点の幻滅期だと思います。
回復期に向かって行く上でのキーワードは、リアルワールドとエコノミクスだと思います。ビットコイン現物ETFが米国SECに承認され、日本政府は暗号資産に関する法律を整備し、Web3.0はディセントラライズドの夢から遠ざかりリアルワールド(現実世界)との結び付きを強めています。今後はステーブルコインなどの金融系のみならず、エンタメ系Web3.0もリアルワールドとの結び付きや裏付けがあるサービスが主流になっていくと考えています。
Web3.0の恩恵は多数ありますが、結局1番大きな要素が、Web3.0以前ではあり得なかったエコノミクス設計なのではないかと考えています。このエコノミクス設計をどう活かすかが、今後の回復期のカギとなるはずです。