近年、ブロックチェーンゲームが発展していく過程で、「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」という概念が確立された。また、大人気フィットネスアプリ「STEPN」が「Move to Earn(動いて稼ぐ)」と呼ばれるように、Play toEarnをより細分化した「X to Earn」は、日々そのバリエーションを増やし続けている。
そんなブロックチェーンゲームにおいて、「Snap to Earn(写真を撮って稼ぐ)」というあらたな概念を生んだタイトルがある。それは株式会社GALLUSYSが手がける「SNPIT」だ。
SNPITはより良い写真を撮ってユーザーと競うことでトークンを得ることができるというブロックチェーン。昨年12月のリリース以降、着実にユーザー数を増やし、今年6月には独自トークンである「SNPIT Token」の取引が海外暗号資産取引所で開始された。
今後もさまざまな展開をみせていくことが予想されるSNPIT。そんな注目タイトルを手がけるGALLUSYSの代表・大塚敏之氏は、現在のWeb3.0領域をどのようにみているのか。また、SNPITの今後や、ゲームを通してどのようなムーブメントを起こしたいのか、同氏に語ってもらった。
──現状のWeb3.0領域をどのように捉えていますか?
大塚敏之(以下、大塚):Web3.0というよりも、特にブロックチェーンゲームという領域についてとなりますが、労働ではなくユーザーとしてプロダクトへ貢献すること、プロダクトの価値を高めることによって対価を得ることができるという世界に非常に魅力を感じます。
また、その実現のためにはコミュニティ、トークン設計、法律、UXなど従来のゲームとは違った多岐にわたる課題が山積しており、それを試行錯誤しながら調整していくことが私自身たまらなく楽しいと感じています。
日々の生活に大きな影響を与えるアプリに
──自社のプロジェクト・サービスを通してどのような魅力を届けて、どのようなことを成し遂げたいと考えていますか?
大塚:私たちは「ピクティア」と「SNPIT」という2つのプロダクトを提供させていただいていますが、どちらもカメラを使ったアプリになります。そして、どちらも言語のコミュニケーションは存在せず写真だけで表現をする世界です。
また写真を撮るというプレイを通じて、普段何気なく見過ごしている素敵な景色に気が付いたり、今までは行くことがなかった場所にアプリがきっかけとなって行ってみるといったことも起こるでしょう。今後より一層、ピクティアとSNPITをプレイしてみようという本当に何気なくとても些細な意思決定が、日々の生活や人生に大きな影響を与えたと感じてもらえるアプリに成長させたいと思っています。
今後の展望▶
ピクティアとSNPITを何気なくプレイしてもらい日々の生活や人生に大きな影響を与えていきたい
Profile
◉大塚敏之 Toshiyuki Otuka
株式会社GALLUSYS 代表取締役社長
事業家、ゲームクリエイター。ドバイ政府公認デジタルアーティスト。2011年にスマホゲーム「人狼ゲーム 牢獄の悪夢」をリリースし、人狼ゲームブームのパイオニアとなる。本アプリのダウンロード数は1,000万DL、総プレイヤー数は8億人を越える。「人狼ゲーム」の商標ホルダーであり、商標をオープンライセンス化する、など、人狼ゲーム市場の活性化に貢献。「人狼ゲーム 牢獄の悪夢」においては、プログラミング、デザイン、イラストレーション、サウンドデザインなど、アプリ開発に関わるすべてを一人で行う。
一方、2007年から2020年まで広告代理店電通でプロデューサーを経験し、コンテンツプロモーション、プロジェクト設計、事業立ち上げを多数行ってきた。2017年ギグワークス株式会社のコールセンターコンサルティング子会社へ従事。2020年9月にギグワークス株式会社のグループ会社として株式会社GALLUSYSを設立。代表取締役社長に就任し現職。2021年3月に非言語SNS「ピクティア」をグローバルでリリースし、2023年10月にSnap to Earnサービス「SNPIT」をリリース。