スゴロックス株式会社の西山泰弘氏がdouble jump.tokyo株式会社(以下DJT社)が手がける新作ブロックチェーンゲーム『Battle of Three Kingdoms -Sangokushi Taisen-(三国志大戦B3K)』のプロデューサーに就任した。西山氏はセガのゲームプロデューサーとして『三国志大戦』シリーズなどを手掛け、2024年に”コンテンツプロデュースカンパニー”であるスゴロックス株式会社を創業したばかりだ。
三国志大戦シリーズを始め、セガを代表する多くのゲームタイトルを手がけてきた西山氏が、なぜブロックチェーンゲーム開発に取り組んでいるのか。詳しく話を聞いてみた。
——まずは『三国志大戦B3K(以下、B3K)』のプロデューサーに就任することになった経緯を教えて下さい。
西山: 今年、私はスゴロックス株式会社を起業したのですが、そのタイミングでノブさん(DJT社CEO・上野広伸氏)に声をかけられたんです。
——B3K自体は、セガからDJT社がライセンスを受けて、それ以前から開発していましたよね。
西山: はい。私はもともとセガで三国志大戦シリーズを作った張本人だったんですが、B3Kにはまったく関わっていなかったので「がんばっているなあ」なんて気楽にみている立場でした(笑)。
——B3Kは当初2023年リリース予定でしたが、スケジュールを延期して2024年内リリースになり、西山さんがジョインしたということになります。なぜ西山さんに声がかかったのでしょう?
西山: ノブさんを始めとしたDJT社の方がB3Kについて「もっとやれるのではないか」と試行錯誤しているタイミングで、何やら相性が良さそうな私をみつけて声をかけてくれたのかなと。
——すでにある程度開発されているタイトルに途中から参加するというのは難しい決断のように思えますが、やってみよう!と思えたのはなぜですか?
西山: 私は30年弱務めていたセガを辞めて起業したタイミングで、あたらしいことにチャレンジしていこうと考えていました。ブロックチェーンとAIについては、いわば”ソフトウェアのイノベーション”であると考えていて、それを民主化させたい、それを使ってあたらしい体験を作りたいという思いを持っていたんです。
DJT社は『My Crypto Heroes(※1)』を作った会社で、ブロックチェーンゲーム業界の老舗企業といえます。私自身も、彼らと組むことで多くのことを学べるし、多くの経験も得られると感じました。
ブロックチェーンという領域が得意で、かつブロックチェーンゲームを開発した経験やノウハウを持っているDJT社と、さまざまなゲームを作ってきた私が組んで、すごいブロックチェーンゲームを作ってやろうということです。途中から参加するということについては、実は会社のメンバーからも「やめた方がいいのでは」といわれたりしましたが。