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スタートアップ企業の失敗例から学ぶビジネス

2023/03/29Iolite 編集部
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スタートアップ企業の失敗例から学ぶビジネス

スタートアップ企業の失敗理由TOP3

「新規事業は3年で終わる?」「業界あるある?」「具体例が提示できない社長は会社を潰す?」「みんなゴールがわからず働いている?」

Meta社のようにNFT事業から撤退する企業もあれば、米国のルナエンバシー社のように「月の土地」を売り出して全世界で600万人以上、すでに11億円もの売上が立つ「夢商売」 が成り立っている会社もある。

この差はなぜ生まれるのか?

中小企業の経営者は、自社の業績が悪くなると「コストカット」「人員整理」「新規営業」に動くもの。

調べてみるとホームページを開設していない中小企業も多いようで、特にコロナ禍中に業績が傾いた会社は、改めて「デジタル化」に取り組み、その一丁目一番地が「ホームページ制作」だったという話も聞く。

需要の高さを証明するように「ペライチ」のようなホームページ制作会社がゴールデンタイムにテレビコマーシャルを出して宣伝しているのをよくみかけた。

そもそもその会社にホームページは必要か? 仮に必要だとしたら「必要な機能」を実装しているか? おそらく経営者はそこまでのことは考えないのだろう。半年、1年過ぎて「なんか、ウチのホームページ、誰もみにこないよな」とぼんやりと思い、名刺の延長ぐらいにしか思っていないはずだ。

2023年5月には通称「ゼロゼロ融資」の利払いが開始。新型コロナウイルス感染症の影響による経営状況の悪化が続いている企業にとって融資金を企業成長にうまく使えなかった場合は相当痛い目にあうことだろう。

スタートアップの90%は5年以内に消滅

たとえばコロナ禍には実はさまざまな会社がスタートアップしていた。

独自アプリを利用し、非接触でサービスを提供する某飲食店は、テイクアウト専門店とすることで従業員数を減らし、その代わりに原材料費を高めに設定したことで、同業他社にはみられない高品質低単価を実現させ、多くの投資家から注目された。

しかし、実際に開店してみると、お客からはイートインスペースはないのかとせっつかれ、結果として従業員を増やして対応したことで、目標FC出店数を大幅に減らすことになった。

このようにどんなに素晴らしいビジネスプランでも、ビジネスである以上は生きている人間を相手にしなければならない。そこにはビジネスマン同士の共感で盛り上がってしまう狭い世界とは別の顧客反応がみられるようだ。

マクドナルドがSDGsを考慮して紙ストローに切り替えたところ、「トイレットペーパーの芯を咥えているみたい」と不満が殺到し、結局一部商品、または子ども向けにはプラスティックストローを配布することとなった。

UX(ユーザーエクスペリエンス)が大事だといえば簡単だが、わずか数年でパンデミックや戦争が起きる、この混迷の時代だからこそ、「失敗」に目を向けて、「そうならないためにはどうしたら良いか」を考えてみるのも「前進の一歩」ではないだろうか?

GoogleのムーンショットプロジェクトであるGoogle Xの共同創業者であるSebastian Thrunによって創業した「Kitty Hawk社」は、男性ならついワクワクしてしまう「空飛ぶクルマ」の開発を手がけた会社だった。

しかし、実は電動自律型航空機の開発は競争が激しいのと、夢があるのはわかるのだが「ビジネスモデル的問題が浮上した。

汎用性が高いドローン産業と比べると、ビジネスの展開がみてこないと、会社内部からも疑問の声が噴出した。

「Udayy社」は、インドを拠点とした会社で、子どもを対象としたインタラクティブなデジタル学習プラットフォームを開発。コロナ禍もあって需要は高いと踏み、需要内容も遊びを通して算数のスキルを練習するなど、独自性の高いカリキュラムを用意していた。

しかし、子どもたちが学校に通うようになると、事業継続が難しくなると判断。英語学習コースの事業売却に失敗した後、同社は閉鎖され、約120人の従業員が解雇された。

大手企業ですら地に足がついてない時がある

デジタル投資の8割は既存ビジネスの維持・運営に

UXデザインの大きな成功事例として「カフェ」をあげる人も多い。いつの間にか日本人はひどくコーヒー好きな民族になってしまっている。

缶コーヒーを自動販売機で買えば110円で飲むことができるのに、なぜ500円支払ってまで行くのか。それは「体験をビジネスにしている」からだという人もいる。

その最たる例はスターバックスだ。昭和の時代の喫茶店といえば、営業のサラリーマンが仕事の休憩で訪れ、店内はタバコの煙で霞がかっているものだったが、平成になり、カフェは綺麗でオシャレな空間になってしまった。

スターバックスのコンセプトは「ザ・サードプレイス(第三の居場所)」。ユーザーが日常よりもリッチで落ち着いた環境を体験することをイメージして設計されていて、事実、そこに500円を払う人が毎日押し寄せる。ぜひ、日本のスタートアップからあたらしいスターバックスが生まれてほしい。

コロナがなかったら続いていたかもしれないサービス

それぞれのサービスはしっかりニーズもあってその後の展開にも期待できるものだったが、コロナ禍で人手が減ったことで需要と売上が激減してしまった。マスク着用の義務化もひと段落ついた今、再びサービスを復活させてほしいと願う。


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