2022年時点で、BCGのプレイヤー人口は3,500万人、市場規模は6,000億円ほどであると試算されている。Axie Infinityの流行以後、爆発的にプレイヤー数と市場規模が拡大しているが、実は通常のゲーム市場と比較すればその規模はまだ1~2%程度。BCGにはまだまだ成長余地が残っているといえるだろう。
初期費用が足りなくてもなんとかなる
現在、ゲームギルドと呼ばれるコミュニティは世界中に多数存在するが、その発端になったのはブロックチェーンゲーム(BCG)『Axie Infinity(以下、アクシー)』である。
アクシーは「Play to Earn(BCGをプレイすることでトークンを稼げる仕組みのこと)」という仕組みが話題になって2021年に大ヒットしたBCGだ。
そんなアクシーで稼ぐためには、NFT化されたモンスターを3体所有する必要があるのだが、そのためには数万円からの初期費用が必要になるという難点があった。
そこで、初期費用を用意することが難しい人に、NFTを所有してる人がそれを貸し出す仕組みのことを「スカラーシップ」と呼ぶ。
通常、スカラーシップでNFTを貸し出した場合は、借り手がゲームを通じて稼いだトークンの一部を、事前の契約にしたがって貸主に分配することになる。いわば、BCG上で行われる雇用のようなものである。
このスカラーシップを利用するために、貸し手と借り手が集うようになったのが、ゲームギルドの始まりであるとされている。その後、アクシーだけではなく多くのBCGでPlay to Earnとスカラーシップが広まり、組織的にスカラーシップを行う場としてゲームギルドは定着することになった。
さらに、スカラーシップのマッチングだけではなく、新作情報の交換や交流の場として人が集うようになったのが現在のゲームギルドであり、今ではさまざまな情報がもっとも早く集まり発信される場となっている。
下図は、ゲームギルドでアクシーのスカラーシップを利用したい場合の使用例。BCG自体の情報だけではなく、ウォレットやNFTマーケットプレイスの使い方なども教えてもらえる。もちろん、スカラーシップを利用せずに情報だけ入手するといった使い方でも問題はない。
下図では、アクシーをプレイする前提となっているが、プレイするBCGを決めるための参考材料としてもゲームギルドは活用できる。新作情報や独自トークンの情報なども日々発信されているからだ。
ちなみに、期待度が大きいBCGについては、リリース前から多くのユーザーがチャットに参加して盛り上がっている。参加者の多さはBCGのヒットに欠かせないものなので、プレイするタイトルを選ぶ際の指針にしてほしい。
