『ルーラコイン』とNFTで地方を活性化
観光促進で日本全体を盛り上げる
地域活性化プロジェクト『温泉むすめ』の仕掛け人がWeb3.0領域に進出。観光活性化を目的に、ルーラトークン(仮)の国内IEOも発表し動きを加速させる。
日本は魅力的な観光地が数多く存在し、海外からの観光客も非常に多い。そして観光客によるインバウンド消費は日本経済に極めて大きな効果をもたらす。
こうした日本の強みである観光とWeb3.0をかけ合わせた事業を進めるのがルーラだ。
地域活性化を目的としたプロジェクト『温泉むすめ』の仕掛け人である橋本竜氏が先頭に立ち、全国30ヵ所の温泉地等で利用可能な『ルーラコイン』や、観光地の魅力を伝える『ルーラNFT』など、Web3.0領域の技術を活用した取り組みを行う。
Web3.0×観光の未来
観光客の増加を踏まえ面白い成長を遂げる可能性がある。
橋本:さまざまな領域の成長には利便性が重要になりますが、現状Web3.0ではそれが見出されていません。そこを突き抜けるプレイヤーがまだ生まれていないともいえるでしょう。利便性については『Web3.0×金融』がカギを握ります。今後はブロックチェーンを活用し金融のデジタル化が行われることで便利な世の中になると思います。現在、インバウンドの復活を念頭に、観光という事業自体に活気が戻ってきています。我々が行うNFTを活用して思い出を残す『旅行プラスα』の取り組みと同様、ブロックチェーンを利用したあたらしい観光スタイルが今後出てくると思います。
今後、AIが発達すれば日本人の49%の仕事は代替されるといわれていて、比例して観光する人が増加していくと考えています。
さらに、外国人労働者も増加していくと考えると、週末は余暇として日本の観光地に旅行するといった可能性もあるでしょう。こうした事情を考慮すれば、個人的に観光と農業は伸びる領域だと考えています。
昔は観光地に行くとご当地キティちゃんのようなものが売っていたりするなど、とにかくご当地物が流行っていました。
今後はその『ご当地○○』の部分をNFTが代替していくと思います。旅行に行った時の思い出と、旅行に行ってきたことを他人と共有する部分が、SNSのほかNFTにも広がっていくでしょう。
我々の事業の強みとしては、たとえば有馬温泉で購入したルーラコインを草津温泉でも使えるといったユーティリティ性の部分だと考えています。
現在、国内24ヵ所でルーラコインを利用することができますが、このオリジナリティを生かして観光促進をすることで地方が活性化し、日本全体が盛り上がっていくことにつながると思います。
地方創生で重要なことは、人が動いて経済が活性化することです。
我々は昨年、ルーラコインと連携した暗号資産ルーラトークン(仮)を発行し国内でIEOを行う発表をしました。IEOを含むルーラトークンを活用した観光トークンエコノミーが実現すると、より地方の経済が活性化することにつながると考えております。
今後は、ルーラトークンを含むすべての暗号資産でルーラコインをチャージして観光地で決済できるような経済圏を構築する予定です。
ルーラコインは、あえて観光地のみでの利用に限定してリリースしました。さらに180日の有効期限も設定しているので、必然的に旅行先で利用いただく設計になっており、ルーラコインの流通総額が増えることが、地方活性化につながると確信しています。
ただし、将来的にはコンビニやカフェなど生活の身近な場所でも使えるようにしていく計画です。
Profile
◉橋本 竜
青山学院大学経営学部入学後、「美人時計」をプロデュース。その後、2011年にKADOKAWAへ入社。2014年にサイバーエージェントグループへ移籍すると、ヒットアニメやコンテンツをプロデュース。2016年には株式会社エンバウンドを設立し、温泉むすめをプロデュース。2021年に株式会社ルーラを設立。
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