メタバース

What's Metaverse“結局、メタバースとはなんなのか?”

2024/07/28 22:10 (2025/04/11 12:03 更新)
Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
What's Metaverse“結局、メタバースとはなんなのか?”

メタバースは“虚構のバズワード”なのか、“進化したインターネット空間”なのか。

瞬く間に流行語となり広まった「メタバース」。だが実際のところ、「メタバースとはなんなのか?」という問いへの回答は未だみえてこない。結局のところ、中身はからっぽのバズワードであるとの声も聞こえてくる。

そこで、ゲーム・Web3.0に詳しいライターA氏と、メタバースプロジェクトへの投資で大失敗した個人投資家B氏に、「メタバース」の現実を本音で語り合ってもらった。

A氏:今日はメタバースについて自由に話し合って良いということで。さっそくですが、そもそもメタバースってなんなのか?という問題がありますよね。この言葉は使い人によって意味が全然違うことも珍しくないので、まずそこから擦り合わせていきたいです。

B氏:おっしゃる通りで、意味が曖昧なまま使われていることが多いですよね。個人的には、メタバースという言葉は3つの文脈で使われていると考えています。

最もわかりやすいのは、『ハイクオリティなゲームとソーシャルネットワーク的な人間関係がある3Dデジタルゲーム』です。この場合は、MMORPGなどのオンラインゲームの延長線上にあるものがメタバースである、という考え方になります。

A氏:『ファイナルファンタジー14』とか『フォートナイト』、『どうぶつの森』らへんをメタバースであると考えるパターンですね。

この使い方なら、要するに複数の人間がプレイして交流できる3Dゲームはすべてメタバースだ、ということになります。ただし、今どきのオンラインゲームでは他人との関わりがないものの方が珍しいくらいですから、最新のオンラインゲームをかっこよく言い換えただけとも考えられます。

B氏:もう1つの使われ方は、Facebookから改名したMeta社に代表されるパターンですね。さっきの『メタバース』からゲーム要素をなくして、人々が交流、学習、仕事とかもできるような3D空間という意味合いで使ってるパターンです。

今のインターネットはテキストによる交流から一歩進んで、オンラインミーティングのような動画を使った交流が広まった段階ですが、それをさらに進化させようと。

無機質な背景と生身の姿ではなく、3Dデジタル空間とアバターを使って今よりもリアルに近いコミュニケーションを取れるようにしよう、という発想ですね。『バーチャル渋谷』とかもこれに近いタイプのメタバースです。

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.14

Iolite(アイオライト)Vol.14

2025年7月号2025年05月30日発売

Interview Iolite FACE vol.14 カルダノ(Cardano)/ Input Output Global創業者兼CEO チャールズ・ホスキンソン PHOTO & INTERVIEW 馬渕磨理子 特集「日米暗号資産関連の政策に関する考察」「日本発ブロックチェーン図鑑」「Hyperliquidで巨額のポジション清算が発生! 想定できなかったあらたな分散型金融の危機」「大注目の日本発、生成AIスタートアップ「Sakana AI」」「リセッションに備えよ─ 金融とアノマリーの相関性─」 Crypto Journey 「“論破王”からみたWeb3.0」 ひろゆき Interview 特別連載 仮想NISHI 「暗号資産の相場動向と読み解くポイント」 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.14

2025年7月号2025年05月30日発売
Interview Iolite FACE vol.14 カルダノ(Cardano)/ Input Output Global創業者兼CEO チャールズ・ホスキンソン PHOTO & INTERVIEW 馬渕磨理子 特集「日米暗号資産関連の政策に関する考察」「日本発ブロックチェーン図鑑」「Hyperliquidで巨額のポジション清算が発生! 想定できなかったあらたな分散型金融の危機」「大注目の日本発、生成AIスタートアップ「Sakana AI」」「リセッションに備えよ─ 金融とアノマリーの相関性─」 Crypto Journey 「“論破王”からみたWeb3.0」 ひろゆき Interview 特別連載 仮想NISHI 「暗号資産の相場動向と読み解くポイント」 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等