かつて日本のインターネットを揺るがしたWinny事件と、天才プログラマー・金子勇氏。
時代を先取りしすぎたファイル共有ソフト「Winny」を開発。
しかし、金子氏は「著作権侵害行為を幇助した共犯容疑」に問われ逮捕されてしまう。
もしこの事件がなければ、現在のインターネット・ブロックチェーン業界を日本が牽引していた未来もあったのかもしれない。
金子勇とは一体どんな人物なのか

金子勇氏は天才プログラマーとして名を馳せ、2013年に夭折した人物である。後述するWinny(ウィニー)というソフトウェアの開発、そしてWinny事件と呼ばれる日本のネット及びIT史上に残る事件によってその名が広く知られている。
2023年には東出昌大氏主演で金子氏やWinny事件を扱った映画が公開されるなど、現在でも金子氏の才能を惜しむ声は多く、「もしWinny事件による騒動がなければ、そして金子氏が今も存命であったなら日本のIT史は大きく変わったかもしれない」とまでいわれている。
さらに金子氏には、ビットコインの発明者であるサトシナカモトという人物の正体ではないかという説まである。なぜなら、金子氏が発明したWinnyには、ブロックチェーンと類似している点が非常に多いからだ。
また、金子氏であればブロックチェーンを発明したとしても不思議ではない、と考える人が多いのもその理由となっている。もし金子氏がWinny事件に巻き込まれず、今もインターネット業界の最前線で活躍していたら、日本のIT史は大きく違うものになっていただろうと予想されている。