
ブロックチェーン事業をグローバルに展開するOKグループの日本法人として、2017年に設立された「オーケーコイン・ジャパン株式会社」。2020年に暗号資産取引業者として、金融庁に登録されて4年を迎えた今年8月20日に、同社のサービス名を「OKJ」に変更することが発表された。実は、この名称変更は2023年10月に、OKグループの最高責任者(COO)であるホン・ファン氏がX(旧Twitter)にて発表していたリブランディング計画の一環であるとみることができる。
ファン氏はこの投稿のなかで、「OKCoinが今後数ヵ月で“OKX”にリブランディングされる」と宣言していた。ちなみに「OKX」という名称は、OKグループの抱えるもう1つの暗号資産事業と同一のためOKグループのすべてのサービスが1つに統一されるものと考えられている。「OKCoinJapan」は、暗号資産の「販売所」、「取引所」だけでなく、「ステーキング」や「FlashDeals」、「積立サービス」も提供している。「OKJ」へのリブラディング後もこれらのサービスは継続して利用可能だ。
先述の通り、同社の事業領域は取引所業務の域を超え非常に幅広い。それら広がったサービスを、統一したブランド名にすることで、ユーザーに対して認知しやすいブランド名を提供し、グローバル市場でのさらなる成長を目指す、とOKXは自社の姿勢を明確にしている。「OKCoin Japan」から、短くシンプルな「OKJ」に変えることで、誰もが覚えやすいブランドとなるだろう。シンプルなブランド名は、異なる言語圏の市場であってもOKXグループのサービスであることが伝わりやすくなり、グローバルな市場での事業展開がスムーズに進むようになるはずだ。さらに、これら統一されたブランドのもとで、共通のUIを持ったサービスが提供できるようになれば、UXがかなり向上することが期待されている。
OKXは2022年頃より、サッカープレミアリーグのマンチェスター・シティや、F1チームのマクラーレン、トライベッカ映画祭のメインスポンサーなど、続々とスポンサー契約を締結。知名度の向上に前向きな姿勢をみせていた。

OKJの特徴
●グローバルに展開しているOKグループの日本法人
●利用者同士で暗号資産を送金しあうことができる
●独自トークンOKBも提供している