楽天PointClubには、「ポイントビットコイン」というサービスがあることをご存知だろうか。このサービスでは、手持ちの楽天ポイントを預けると疑似的なビットコインとみなされ、以降、ビットコイン価格に連動して楽天ポイントが増減するという仕組みだ。
実際にビットコインを購入しているわけではないので、購入に際して手数料を取られることはなく、価格の上昇にあわせて楽天ポイントが増えたとしても、楽天がサービスとしてポイントを付与したというだけなので、所得とはみなされない。すなわち所持している分には、税金がかかることもない。
増加したポイントは、楽天ポイントとして引き出すことも可能だ。ポイントを引き出して、買い物を行った場合は、経済利益とみなされ課税対象となる可能性もあるが、一時所得の特別控除枠内に収まるだろうから気にする必要はないだろう。
「ポイントビットコイン」は、楽天ポイント100ポイントから運用ができる。楽天マーケットで買い物の際、100ポイントくらいの端数ポイントが出ることは誰しも経験があるだろう。こうした端数ポイントを預けてみて、ビットコインの値動きを体験してみることができる。
引き出しは30ポイント単位から行えるので、預けた額で30ポイント以上の利益が出たら、その都度引き出しておくといった、極小の運用も可能。きわめて低リスクで運用体験を行えるのだ。
Column
暗号資産による収益は、雑所得として税法上処理することになっている。そのため、サラリーマンであれば、暗号資産取引で得た所得とそのほか雑所得を合計して、20万円を超えた場合は、確定申告を行い税金を納める義務がある。雑所得は、副業から生じた所得や、年金、公営ギャンブルの勝ち額なども関わってくるので、意外とこの額は超えてしまいがちだ。だが、企業から付与されたポイントは「一時所得」に区分されてこちらは使用時まで課税されない。
Point
ポイントなので保持しておくだけなら、非課税。かつ、使用したとしても50万円を超えるまでは控除対象となるので、確定申告がほとんど必要ない