もはや、第2の通貨といっても過言ではないほど、定着した各社ポイント経済圏。キャッシュレス決済を利用したことがある人の割合が6割を超えるようになった(『2024年1月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査』2024年3月MMD研究所調べ)現在において、ポイントの利率を意識した買い物や節約術というのは、あたり前のように活用される。
ところで近年、各種ポイント事業者が暗号資産業界に進出してきているのをご存知だろうか。貯蓄されているポイントは、現預金に比べると消費者は気軽に利用するというというデータもあるため、ポイントを利用してもらうことで、暗号資産に触れる心理的なハードルをさげたいという狙いだ。
暗号資産初心者に向けたサービスということで、各社ともに手続きを簡略化している上、なかにはほとんどノーリスクで資産運用を行えるサービスもある。また、企業によってはビットコインだけではなくイーサリアムやXRPに交換することも可能だ。これまで、ポイントの利活用というと、各種商品券への交換やECサイトでの売買で使うという手法が一般的だったが、これからは、ポイントを暗号資産で運用してさらに増やすといった選択肢も含まれていくかもしれない。
特に注目すべきなのが、証券会社が付与しているポイントを利用した暗号資産の購入サービスである。証券会社やクレジットカードなどで付与されるポイントを、買い物の補填以外で使用したことのある人は、ほとんどいないのではないだろうか。証券会社としてはそうしたポイントを、再度自社内の暗号資産購入にあててもらうことで、ユーザーに暗号資産もアセットクラスであると認知させたい心構えなのだろう。
このように各社が暗号資産への導線を整備し始めているということは、暗号資産がこれからのあたらしい市場であると国内で認知が進んだとみて間違いない。これから暗号資産を購入したいという方は、たまっているポイントをひとまず利用してはいかがだろうか。