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これから注目するべきUniswapとPancakeSwapを知る

2024/09/29Iolite 編集部
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これから注目するべきUniswapとPancakeSwapを知る

注目の2大DeFiサービス

Uniswap(ユニスワップ)

ユニスワップは、AMM型のDEXだ。ユーザー数が多い代表的なDEXであり、「イーサリアム」以外に、「Polygon」「Optisimism」「Arbitrum」「Celo」上でも稼働している。

ユーザー数と1日あたりの取引額は世界最大クラス

ユニスワップは、Uniswap Labsという企業が開発を主導しているスマートコントラクトで動くAMM型のDEXだ。開発を主導する企業が存在しているが、運営や開発の方向性は、DAOによる投票で決定されている。ユニスワップのスワップ手数料は非常に安く、24時間利用可能だ。使用には、ウォレットをつなぐだけという手軽さもユーザーが多い理由だろう。

AMM型のDEXでは、ユーザー同士のウォレットを接続してやり取りをするのではなく、プールされた暗号資産を介して取引を行う。そこでAMM型では、プールに暗号資産を預け入れてくれた人に、インセンティブを支払うことでプール内の暗号資産量を保ち、取引の流動性を確保している。プールに資金を預ければ、利息に加えてユーザーがスワップの際に支払った手数料の一部が還元されるため、預ける側にもメリットがある。当然、ユニスワップもこのインセンティブシステムを採用している。

メリットが多いユニスワップだが、利用にはリスクも伴う。まずユニスワップは、日本の法律で認められていない。違法ではないものの、利用は自己責任で利用者保護もされない。また、ユニスワップでは法定通貨の取引ができない。リアルな取引所で原資となる暗号資産を購入する必要がある。

さらに、法定通貨と交換可能な暗号資産とスワップを行った結果、利益が発生してしまうと課税義務が発生する。知らないうちに脱税をしてしまったという事態にならないよう専門家と相談しておこう。付け加えるならあらゆる暗号資産のスワップが可能であることを悪用し、スキャムコインも多く紛れている。

ユニスワップは、DeFiを理解してみようと触る上で、非常に使いやすいツールである。だからこそ、利用前に、きちんとデメリットについても理解した上で触れるようにしてほしい。

メリット

・DAOによる意思決定が行われている
・ウォレットと接続するだけで、利用可能
・イールドファーミングに対応している
・低コストで暗号資産のスワップができる

デメリット

・日本の法律では認可されていない
・日本円とのスワップに対応していない
・税計算が難しい
・流通している通貨のなかにスキャムが多い

PancakeSwap(パンケーキスワップ)

BNBチェーンを基盤に作られた現在注目を集めているDEX。人気のイーサリアムより高速かつ安価に取引を処理できると注目を集めている。また、イーサリアムとの互換性もある。

イーサリアムに代わる注目のブロックチェーンを扱う

パンケーキスワップはBNBチェーン上に構築されているDEXである。その最大の特徴は、イーサリアムなどと比較した際に、圧倒的に割安な手数料をあげることができる。BNBチェーンのガス代はBNBでしか払えない。

BNBは現在、国内ではBinance Japan及びbitbankにて取引を行うことが可能だ。国内での取り扱いが少ないため、イーサリアムなどでガス代を支払えるユニスワップより少し利用開始に手間がかかるが、価格の安さはそれを補って余りあるメリットだろう。

パンケーキスワップのユーザー数が急速に伸びているのは、報酬獲得スキームが、ほかのDEXより充実していることもありそうだ。プールに資産を預けて流動性を確保する手伝いを行う「ファーミング」は当然として、ファーミングで獲得した基軸通貨のCAKEトークンを、さらにステーキングして金利を得ることもできる。

さらに無期限で行えるハイリスク・ハイリターンの先物取引である「パーペチュアル取引」や、CAKE・BNBそれぞれのあがりさがりを予想してベットする「プレディクション」、1枚あたり約5ドルで購入できる「宝くじ」など、ほかのDEXではあまりみかけないような報酬獲得手段が用意されている。アプリ内でNFTの売買マーケットまで用意されているのも、あまりほかのサービスではみかけない。

BNBチェーンは世界最大手の暗号資産取引所Binanceがサポートし、Play to Earnの火付け役となった、「STEPN」などでも利用されていることもあって国内での知名度もあがってきた。しかし、ビットコインやイーサリアムと比較するとやはりまだまだユーザー数は少なく、価格の上下も激しい傾向がある。

パンケーキスワップ自体はBNBチェーンを扱うDEXとしては最大規模に近いが、だからといって、大量の資金をいきなり投資するような使い方はやめた方がよいだろう。また、DEXである以上ユニスワップと同じように日本の法律の保護を受けることはできない。あくまで、暗号資産取引の練習や、BNBチェーンの内情を覗きみるつもりで最初は触れてみるべきだろう。

メリット

・ガス代がとにかく安い
・ウォレットと接続するだけで、利用可能
・収益化手段が豊富
・NFTのマーケットプレイスもある

デメリット

・日本の法律では認可されていない
・日本円とのスワップに対応していない
・イーサリアム系のDEXより価格変動が大きい
・マイナー銘柄の通貨が多い


用語集

DAO:分散型自律組織。所有者や管理者なしにプロジェクトを進めるWeb3.0時代の組織形態。特定トークンを投票権として参加者が意思決定にかかわれる

スマートコントラクト:あらかじめ設定されたルールに従って、ブロックチェーン上の取引を行うプログラム

データブック型:暗号資産の取引は、チェーン外で行い、暗号資産のやり取りだけチェーン上で行うDEX

AMM型:スマートコントラクトですべての取引をチェーン上で行うDEX。ブロックチェーンへの負荷が大きい

ステーキング:暗号資産をブロックチェーン上に預け入れ、運用に貢献する対価として報酬を受け取る仕組み


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