暗号資産

これから注目するべきUniswapとPancakeSwapを知る

2024/10/24 17:50 (2025/04/18 16:19 更新)
Iolite 編集部
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これから注目するべきUniswapとPancakeSwapを知る

Uniswap(ユニスワップ)

ユニスワップは、AMM型のDEXだ。ユーザー数が多い代表的なDEXであり、「イーサリアム」以外に、「Polygon」「Optisimism」「Arbitrum」「Celo」上でも稼働している。

ユーザー数と1日あたりの取引額は世界最大クラス

ユニスワップは、Uniswap Labsという企業が開発を主導しているスマートコントラクトで動くAMM型のDEXだ。開発を主導する企業が存在しているが、運営や開発の方向性は、DAOによる投票で決定されている。ユニスワップのスワップ手数料は非常に安く、24時間利用可能だ。使用には、ウォレットをつなぐだけという手軽さもユーザーが多い理由だろう。

AMM型のDEXでは、ユーザー同士のウォレットを接続してやり取りをするのではなく、プールされた暗号資産を介して取引を行う。そこでAMM型では、プールに暗号資産を預け入れてくれた人に、インセンティブを支払うことでプール内の暗号資産量を保ち、取引の流動性を確保している。プールに資金を預ければ、利息に加えてユーザーがスワップの際に支払った手数料の一部が還元されるため、預ける側にもメリットがある。当然、ユニスワップもこのインセンティブシステムを採用している。

メリットが多いユニスワップだが、利用にはリスクも伴う。まずユニスワップは、日本の法律で認められていない。違法ではないものの、利用は自己責任で利用者保護もされない。また、ユニスワップでは法定通貨の取引ができない。リアルな取引所で原資となる暗号資産を購入する必要がある。

さらに、法定通貨と交換可能な暗号資産とスワップを行った結果、利益が発生してしまうと課税義務が発生する。知らないうちに脱税をしてしまったという事態にならないよう専門家と相談しておこう。付け加えるならあらゆる暗号資産のスワップが可能であることを悪用し、スキャムコインも多く紛れている。

ユニスワップは、DeFiを理解してみようと触る上で、非常に使いやすいツールである。だからこそ、利用前に、きちんとデメリットについても理解した上で触れるようにしてほしい。

メリット

  • DAOによる意思決定が行われている
  • ウォレットと接続するだけで、利用可能
  • イールドファーミングに対応している
  • 低コストで暗号資産のスワップができる

デメリット

  • 日本の法律では認可されていない
  • 日本円とのスワップに対応していない
  • 税計算が難しい
  • 流通している通貨のなかにスキャムが多い

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