What's DigiRise
AI導入が進む海外諸国に遅れることなく日本の企業がAIツールを導入できるよう支援を行っている注目の企業。コンサルタント業務以外に、クライアントごとに最適化したAIシステムや大規模言語モデルの開発まで行っている。代表のチャエン氏が、各種SNSで発信している世界のAI情報は、関係者から注目を集める。
──始めに、チャエンさんの活動について教えてください。
茶圓将裕(以下、チャエン):2023年7月に創業した株式会社デジライズでは、「日本の生成AI普及率を2027年までに80%へ引き上げる」ことをミッションに掲げ、法人向けAI研修事業と企業向けChatGPT「AI Works」を始めとするAIシステム開発の事業を行っています。これまでに、上場企業を含めて150社以上の導入と延べ15,000名以上にAI研修を提供しており、法人向けのAI研修では日本トップクラスの実績を誇ります。
また、会社の認知拡大やブランディングを目的として「AI情報インフルエンサー」としても活動しています。X(@masahirochaen)を中心にYouTube、note等での情報発信やメディアへの出演を通じて、AIに関する情報をどこよりもわかりやすく最速で届けることを心がけています。
幸いにも、国内における生成AIのトップインフルエンサーという形でやらせていただいているので、すぐ手に入らないような一次情報にアクセスできるようになりました。海外の最新AIトレンドをいち早くキャッチアップできるので自分の事業にも活かせますし、かなりプラスになっていますね。
──国内生成AI市場の現状と課題はどのようなものがありますか?
チャエン:国内企業のうち、生成AIを全社もしくは一部で活用している企業は全体の3分の1程度で、これが中小企業になると全社で生成AIを利用する割合が著しくさがります。生成AIの普及が進まないのは、「セキュリティ面の懸念」と「知識不足」の2つが主な要因としてあげられるでしょう。
企業向けのAI研修を実施していても「生成AIをどのように活用すればいいかわからない」という声が多く、「本当は使いたいけれど、使えない」という課題が顕在化しているのを感じていますね。
──企業向けのAI研修ではどのような内容を教えているのでしょうか?
チャエン:当社の提供するAI研修では「AI人材の定義」から教えます。企業がAIを活用していくには、AIの知識と業務理解の2つがマッチングした人材を確保しないといけません。
日本企業の人材にはどちらの能力もまだ不足しており、研修で能力拡張していくことを目標にしています。自分のタスクに応じてプロンプトを変えたり、資料作成時に生成AIツールを使いこなしたりするレベルまで到達することをゴールに据えています。
研修プログラムはゼロから設計しており、4ヵ月間のカリキュラムと動画コンテンツを用意しています。受講者には動画で事前に学習してもらい、実際のワークショップで手を動かす実践的な形式を重視していますね。
企業でAIを導入する際は段階的にステップを踏むのが重要ですが、社員のマインドセット形成も欠かせないため、その点も意識しながらAI研修を実施しています。