──LINE NEXTの事業内容と現在の取り組みを教えてください。また、その背景としてキムさんのこれまでのキャリアについても簡単にご紹介ください。
キム・ウソク(以下、キム):LINE NEXTは、Web3.0の大衆化を目指したあたらしいプラットフォームと多様なプロダクト事業を展開しています。最近では、LINEメッセンジャー上でWeb3.0サービスに手軽にアクセスできる「Mini Dapp」を1月22日にリリースしました。私はフィンテックやコマース分野のスタートアップを経験後、2018年にLINEへ入社してWeb3.0ビジネスを担当してきました。
──2025年に入り、LINEメッセンジャー機能を基盤とする「Dappポータル」をリリースされましたが、特徴を教えてください。
キム:Dappポータルは、多様なLINEのMini Dappの探索やリワードの獲得、資産の取引ができるサービスです。ユーザーはDappポータルを通じて、LINEメッセンジャー内で簡単にウォレットを開設し、さまざまなDappと接続できます。
現在、45のMini Dappがリリースされていますが、1ヵ月で累計ユーザー数が3,500万人を突破し、新規ウォレット作成数は400万以上に達しました。特にカジュアルゲームが人気で、最も利用者が多いDappは170万人、売上1位のDappは100万ドル以上を記録しています。
さらに有料ユーザー比率(PUR)は10%で、平均購入額は約39ドルと好調に推移しているほか、決済の30%以上がクレジットカード等の法定通貨で行われるなど、暗号資産に不慣れなユーザーも積極的に利用しています。