──改めてPacific Metaの事業内容を教えてください。
岩崎翔太(以下、岩崎):Pacific Metaは、日本を拠点とするWeb3.0.0領域のアクセラレーターです。新規事業の事業企画から開発支援から、プロダクトの成長フェーズにおけるマーケティングから、リスティング支援まで、一貫したサポートを提供しています。
2024年11月には「Pacific Meta Ventures」を設立し、投資機能を強化しました。
Web3.0の世界では、スタートアップがストックオプションと似た概念のトークンを活用して、チームやコミュニティ全体で事業を育てていく文化が根付いていると考えています。従来のベンチャーキャピタルとは異なり、Web3.0ではトークンの価値向上を通じて、企業と関係者が利益を共有する仕組みが一般的です。Pacific Metaも、成長が見込まれるプロジェクトに対し、実際にリスクを取って投資し、プロジェクトとワンチームで事業を推進していく共に事業を推進していく姿勢を示しています。
──Pacific Metaの強みをお聞かせください。
岩崎:当社の強みは大きく2つあります。1つ目は、グローバルなチームを擁している点です。創業メンバー代表を始め、米国、中国、韓国、ベトナムネパールなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍しており、Web3.0領域の国際的なトレンドを迅速にキャッチアップできます。Web3.0市場は国境を超えた競争が前提となるため、グローバルにアクセスできる環境を整えることは不可欠です。
2つ目は、「王道」を歩む姿勢です。Web3.0業界は短期的な利益を追求するプロジェクトが多い一方で、当社は長期的な事業成長を重視し、事業の早期から監査法人の導入や、しっかりとした会計基準を満たすことで信頼性を確保しています。この点が、多くの顧客やパートナー企業から高い評価を得ている要因だと考えています。